●D1GPプロモーションディレクター・塚本奈々美がマクラーレン720sの魅力に迫る
映画「ワイルドスピードスーパーコンボ」の公開がいよいよ8月2日に迫りましたが、作中でジェイソン・ステイサムが駆るのがマクラーレン720S。
そこで、スーパーGTに720S GT3で参戦中の荒聖治選手(マクラーレンカスタマーレーシングジャパン)にお話を伺いました。
映画の予告編を観て頂いた荒さんの第一声が「どうやったら720Sに3人乗れたの?」でした(笑)
私から「あのトレーラーの下を潜るシーン、ドリフトで360度ターンは720Sでもやれるものですか?」と伺ったところ、「出来るよ!720Sはすごい自由自在で、速さもあるしコントロール性も高い。映画の中の動きは実際に再現可能だよ」とのことでした。
さらに、今スーパーGTでご自身が駆る720Sについて熱く語って頂きました。
「パワーもあるし、ダウンフォースもある。このクルマはマクラーレンファンの期待に十分に応える事ができるパフォーマンスを持っている。重心も低いし、乗ったら気持ち良くなれるマシン。
720Sと呼ばれる理由、知ってるよね?720馬力という意味で、フリックションの少なさ、空力の良さ、軽量であることなど、マクラーレンの良さが活かされている。速さも抜群で、ノーマルな市販車でもオートマモード全開で富士スピードウェイで310キロ出て、1分50秒を切れるクルマ」
この720 GT3でレース参戦する際のご苦労について伺ったところ、荒さんは昨年スペインでおこなわれた720 GT3の開発テストで試乗したそうで、初めて乗ったときには「これを持っていけばスーパーGTを戦ってもいける」と感じたそうです。
もともとTEAM GOHが1996年に2台のラークマクラーレンF1GTRを全日本GT選手権に投入。無敵の強さでシリーズチャンピオンを獲得し、そのドライバーの一人としてラルフ・シューマッハもドライブしていました。そして、約20年の時を経て今回720GT3のデビューとともに、伝説のラークマクラーレンを彷彿させるカラーリングでスーパーGTに復活する事になったとのことです。
ただし、スーパーGTでは、BOP(Balance of Performance)と呼ばれる性能調整があるので、本来のこのマシンのパフォーマンス力が出し切れない状態で戦わざるを得ず、それが少しでも改善されれば、いつでも勝てるクルマとのことです。
GT3のレギュレーションではルール上で縛られ過ぎてしまっていてのマシンの正体を見せ切れていないという歯がゆさがあるようでした。
そのスーパーGTも今季全8戦中4戦が終わり、いよいよ後半戦に突入します。ぜひ荒さんとマクラーレンカスタマーレーシングジャパンのご活躍に期待したいと思います。
今回荒さんから720Sの素晴らしさを伺え、さらに「ワイルドスピード スーパーコンボ」を観る楽しみが増えました!
(レーシングドライバー・塚本奈々美)