【新車】新型ポルシェ・718スパイダー/718ケイマン GT4の予約受注がスタート。新開発の高回転型4L・NAエンジンを搭載

●最高速度は300km超。最新のテクノロジーで武装した718スパイダー/718ケイマン GT4

3代目となるポルシェ718シリーズに新たに加わった新型718スパイダーと718ケイマンGT4。2モデルの予約受注が2019年7月19日から開始されました。

この2モデルに搭載されるエンジンは新開発の4.0L水平対向6気筒NAエンジンで、新型911カレラのターボエンジンがベースになっています。エンジンの最大回転数が8,000rpmに達する高回転型。

新型718ケイマンGT4のフロントビュー
新型718ケイマンGT4のフロントビュー

最高出力はケイマンGT4が先代型を35PS上回り、3世代目のスパイダーでは45PS上回る309kW(420PS)を発生。最大トルクは420Nm/5,000-6,800rpmで、最高速度は718スパイダーが301km/h、78ケイマンGT4は304km/hに到達します。0-100km/h加速は両モデルとも4.4秒。

新欧州サイクルでの燃費は10.9L/100kmで、部分的な負荷が掛かる状態で片側バンクのシリンダーが休止し、燃費を向上させるアダプティブシリンダーコントロールが新たに搭載されています。

さらに、独立して燃料噴射を行うピエゾインジェクションが初めて高回転型エンジンに搭載され、燃料噴射が5段階に分けられたことで燃焼プロセスが向上。2つのレゾナンスバルブが備えられた可変吸気システムにより、シリンダー内のガス交換が最適化されるなど、最新技術が盛り込まれています。

新型718スパイダーのリヤビュー
新型718スパイダーのリヤビュー
新型718ケイマンGT4のリヤビュー
新型718ケイマンGT4のリヤビュー

軽量コンバーチブルトップを備えたオープンエアースポーツカーのポルシェ718スパイダーは、ルーフは幾つかのステップのみで簡単に格納できます。

718ケイマンGT4との違いは、120km/hで自動的にそり上がるリヤスポイラー。効果的なディフューザーとなりは、従来のボクスターでは考えられないほどのダウンフォースをリヤアクスル付近で発生させることができるそう。

新型718ケイマンGT4のインパネ
新型718ケイマンGT4のインパネ

一方の718ケイマンGT4は、ダウンフォースが50%増えたにも関わらず、空気抵抗のレベルが変わらないというエアロダイナミクスの進化が見どころ。

両モデルのエアロダイナミクスの向上には、新しくデザインされたリヤサイレンサーのカバーが大きく貢献しているそう。2本のサイレンサーがそれぞれアーチ状に独立したカバーを持つことによって、リヤディフューザーのスペースが生まれ、718ケイマンGT4のリヤアクスル付近におけるダウンフォースは約30%増加しました。

新型718スパイダーのフロント
新型718スパイダーのフロント

固定式のリヤウイングもさらに効率が向上して先代モデルより20%多いダウンフォースを発生。GTモデルならではのスタイリングを最適化したフロントセクションでは、大型フロントリップスポイラーと前輪に沿って流れる空気を整える通称「エアカーテン」が空力のバランスを保ち、ポルシェらしい高い操縦安定性、直進安定性などに寄与。

価格は新型718スパイダーが12,150,000円、新型718ケイマンGT4が12,370,000円で、トランスミッションはともに6MT。日本での発売日は決定次第アナウンスするとしています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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