●DSらしくラグジュアリーな内・外装を次世代プラットフォームの「CMP」に搭載
DSオートモービルズのBセグメントSUVであるDS 3 クロスバックが日本に上陸、2019年7月10日にプレス発表会が表参道の「DS STORE 東京」で行われました。
PSAグループ初となる次世代プラットフォームの「CMP」をベースに、DSらしくラグジュアリーな内・外装でコーディネイト。全長4120mm×全幅1790mm×全高1550mm、ホイールベース2560mmという小柄なボディ以上に存在感があります。
搭載されるエンジンは1.2Lの「PureTech」3気筒ターボエンジンで、最高出力130ps/5500rpm・最大トルク230Nm/1750rpm。トランスミッションは8速ATの「EAT8」が組み合わされています。
同エンジンは、グループPSAとしていち早くEuro6.3に対応しています。排出ガスを抑えるため燃料噴射圧を高めたことで、250バールに到達していて、ターボチャージャーのウェイストゲートは電子制御式に変更。
ひと際目を惹くのがインテリア。ダイヤモンドパターンのスイッチとクロームベゼルで仕立てられたインパネまわりは、ほかとは似ていない個性と高い質感を備えています。
さらに最上級の「Grand Chic」では、ダイヤモンドステッチが施されたバサルトブラックレザーシートが迎えてくれます。
先進装備、先進安全装備の充実ぶりも注目ポイント。「ADAS」と呼ばれる先進安全運転支援機能では、任意のレーンポジションをキープしアダプティブクルーズコントロール(ACC)と統合制御する「DS ドライブアシスト」、前走車や対向車の位置や距離を解析し自動制御する「DS マトリクスLEDビジョン」などを用意。
レーンキープアシスト(車線維持機能)は、片側の白線が消えていたり、消えかかっていたりする状態でも片側の白線を認識することで、車線維持を続けることができるそう。さらに、サイクリスト検知機能も用意されています。
「DS マトリクスLEDビジョン」は、ヘッドライトは3つのロービーム用モジュールとハイビーム用モジュールで構成されたセグメント初の統合ヘッドライトユニット。
フロントガラス上部に配置されているカメラで前方の交通情報を解析し、15のライトセグメントが自動で点灯・消灯。先行車や対向車を幻惑させずに常時ハイビーム走行を可能になっています。こちらは「So Chic」にパッケージオプション、「Grand Chic」に標準装備されます。
機能面でユニークなのが、キーの接近を検知しロック、アンロックを自動で行うプロキシミティスマートキー。キーを携行して近づくと、キーの検知後にドアミラーの展開、リトラクタブルドアハンドルのポップアップ、ドアの解錠などが自動で行われます。
クルマから離れると自動的にドアを施錠し、リトラクタブルドアハンドルとドアミラーを格納。雨天時など両手が塞がっていてもスマートにロック/アンロックが可能。
気になる価格は「BE CHIC」が299万円、「SO CHIC」が357万円、「GRAND CHIC」が404万円。
小さな高級車は日本メーカーも輸入車メーカーもビジネスとして長く続けるのは意外と難しく、成功例といえるMINIなどに対抗できる存在になるか注目です。
(文/写真 塚田勝弘)