VW・ゴルフ ベースのテスト車両をキャッチ。わずかなヒントから見えた正体とは?

●リフトアップしたボディがヒント?

VWの謎のプロトタイプをカメラが捉えました。現行ゴルフをベースにしたテスト車両ですが、プロトタイプに見られるわずかなヒントからその正体を検証します。

捉えたテスト車両は、現行ゴルフと比較して僅かにリフトアップされ、前後フェンダーエクステンションが広いトラックを隠そうとしているようです。

さらにCピラーが短いように見えるほか、テールライトやバンパーもカットされています。また作動しているエキゾーストパイプから内燃機関であることも間違いなさそうです。

以上のことからプロトタイプの正体を推測すると、一番近い新型「ゴルフ」は、すでにフルヌードに近い開発車輌を捉えているうえ、発表が近づいているためその可能性は排除されます。

続いて「ティグアン」次期型が浮かび上がりますが、ゴルフより短いように見えるボディに加え、現行モデル発売から3年しか経過しておらず時期尚早と言えそうです。

残る可能性として、リフトアップされていることから「ゴルフ オールトラック」、または同ブランドが3月のメディアカンファレンスで存在を示唆した欧州BセグメントのクロスオーバーSUV「B-SUV 5 Seater」あたりと思われます。

これは「MQB」プラットフォームを採用した「ポロ」の下位に位置する5人乗りのコンパクトSUVで、「Tクロス」とは異なるオールニューモデルです。この可能性が一番高いと見られる反面、発表は2019年内ともアナウンスされており、テストミュールでの開発は遅すぎるとも思えます。

現段階でこのプロトタイプの正体は断定できませんが、VWがSUVラインアップのさらなる強化に向かっていることだけは確かなようです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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