■大容量バッテリー搭載でWLTC走行距離458km!エアコンONでは無理?
今年リーフに追加された大容量バッテリー搭載モデルの納車が始まった。果たしてWLTC走行距離の458kmを実証してみた人はいないようだ。だったらやってみましょう、ということで広報車でもない普通に売ってるリーフe+で試してみることにした。しかし! 5月27日ながらメチャクチャ気温高い。外気温32度超え! エアコン入れての458kmは無理か?
そこでエアコン無しで走り出す。目的地は房総半島南端の白浜だ。家を出て最初の踏切待ちで「エアコン無しじゃダメだぁ!」。まぁ無理して走行距離伸ばしても仕方ないと考え、エアコンオン。リーフのエアコン、私が今でも持っている初代リーフを含め、よく効きます。ということで最初から状況は極めて厳しくなった。下の通り458kmは走れないデータです。
充電器マークの「378km」が航続可能予想距離で、右のAトリップはすでに走った距離。足すと417kmなので458kmは無理だと表示されている。ただ走ってきた38.9kmは都内の激しい渋滞と酷熱の首都高湾岸線。海沿いに出れば気温下がるし流れもよくなるだろう、と判断し、少しだけ希望を繋いで試験続行と言うことにした。走行速度は制限速度です。
アクアラインを通りそのまま内房を南下。100km走った時点でデータ見ると、流れの良い道路になったためなんだろう。342km+100km=442kmとなり、大幅にデータが向上している。これならイケそうかな、と思い、エアコン切ることにした。外気温27度の海沿いの道なら暑くないでしょう! エアコンのボタンをオフにしたら驚く! 460kmになった。
こうなれば余裕である! もはやドライブのつもりで走ってみましょう。金谷マリーナの前を通ったので最近人気になっている名物のカキ氷を試す。ここのカフェ、東京湾を一望できてステキです。内房といえば保田の『ばんや』が有名だけれど、竹岡の少し先にある『漁師料理かなや』と、下の金谷マリーナのレストランもおすすめしておく。美味しい。
これが人気のカキ氷。インスタ映えするほど大きくて美味しいです。マンゴー味のシェイブアイスとマンゴー。この他に小豆味もあり、いずれも1000円。2人なら1つ+飲み物2人分で十分だと思う。もちろん1人でやっつけてもOK。ただ急いで食べると頭痛くなります。閑話休題。さらに内房を南下。富浦、館山を通り房総半島南端に近い白浜を目指す。
私が2011年に買った初代リーフだと白浜に行くことなど絶対無理だった。そもそも満充電しておいたって届くか届かないかギリギリ。かといって途中で急速充電しようにも木更津から南の房総半島には急速充電器がなかった。なのに今や白浜に余裕で到着し、さらに無充電で帰宅できるほどの電力を残す! もちろん急速充電器だって多数あるので充電も可能です。
走行距離200kmの時点で後続可能距離は292km! 何と足せば492kmになり余裕の458kmオーバーだ。100kmまでエアコン使い渋滞も走ったことを考えれば立派! 電費も8.4km/kWhまで伸びてきた。電費が8km/kWhに届けば458km走れる計算。房総半島の一般道路は流れに乗って走っても、リーフにとって負担の少ない速度域である。余裕。
そのまま鴨川、御宿、そこから房総半島横断ルートに入り大多喜。せっかくだからと袖ケ浦のアウトレットに立ち寄る。303km走行時点で走行可能距離183km。458kmは確実だと思いながら帰宅したら本日の総走行距離340kmほど。残り走行可能距離は144kmほどある。う~ん! 初代リーフだと満充電した時に表示される走行可能距離と同等だったりして。
時代は変わった。それなら、ということで翌日、東京都内を90kmくらい走ってみることにした。それが下のデータ。都内の渋滞でもエアコン入れなければほとんど航続距離悪化しない。エアコン入れると最大で10%くらい(外気温35度になると15%くらい落ちる可能)走行可能距離が減るけれどそれだって400kmは走ってくれるんじゃなかろうか。十分でしょう。
ということでリーフe+の実用走行可能距離はエアコン使わなければ余裕でWLTCの458kmはクリア可能。外気温32度くらいまでならエアコン入れて420kmくらい走ると思う。ガソリン車でエコラン競技するときの如く真剣に節約走行すれば500km越えも難しくないかもしれません。ちなみに400km走って使った電気代は572円でした(夜間電力)。
(国沢光宏)