●VWの電動車ブランド「ID.」の第1弾「ID.3」は9月ワールドプレミア
VWがプロトタイプを公開し、正式名称を発表した次世代EVハッチバック「ID.3」の市販型テスト車両をカメラが捉えました。
捉えた開発車両は、公開されたプロトタイプ同様、なめらかにつり上がるヘッドライト、横スラットの入ったエアインテークなどが見てとれます。
またリアエンドでは、大型のルーフスポイラー、下部にターンシグナルバーを備えるテールライトの一部が確認でき、プロトタイプのデザインからほぼそのままの発売が予想されます。
「ID.」はVWが今後展開する電動モデルの新ブランドで、2020年より市場へ投入されることが決定しています。4月の上海モーターショーではフルサイズSUV「ID. ROOMZZ」を初公開しましたが、市販モデル第一弾となるのが、この「ID.3」となります。
その後はクロスオーバーSUV「ID. BUZZ」、NPVの「ID. CROZZ」と市場へ投入されます。ID.3エントリーモデルの価格は、3万ユーロ(約370万円)以下と発表されています。
ID.3は、新しい燃費基準のWLTPモードにおいて、330~550kmの航続を実現する3種類のバッテリーがセレクト可能です。発売記念車として発売される「1STスペシャルエディション」には、航続420km(WLTP)のミディアムサイズのバッテリーが搭載されます。
キャビン内には、ボイスコントロールとナビゲーションシステムを標準装備します。また「ID.3 1STプラス」には、先進運転支援システムの「IQ. Light」、ツトーンカラーのエクステリアとインテリアが追加されるほか、「ID.3 1STマックス」には、大型パノラマガラスルーフや、AR(拡張現実)テクノロジーを採用したヘッドアップディスプレイなどの装備が採用されます。
「ID.3」市販型のワールドプレミアの場は9月のフランクフルトモーターショーとなり、1STスペシャルエディションの生産は、2019年末に開始。最初の車両は、2020年の中頃に顧客に納車される予定となっています。
(APOLLO)