ドアスピーカーを廃してカウルサイドに移動した新オーディオシステム【新型Mazda3発表】

●直接音が聞こえるようにスピーカーを配置したMazda3の純正オーディオシステム

Mazda3の魅力は、内・外装デザインだけではありません。Boseサウンドシステムによる高音質はもちろん、標準のオーディオシステム「Mazda Harmonic Acoustic」にも新しい考え方、設計が施されています。

8スピーカーとなる純正オーディオシステムは、ウーファー(カウルサイド)、ツィーター(フロントドア)、中域スピーカー(フロントドア/リヤドア)から構成されるもので、オプションのBoseオーディオも新しいコンセプトが踏襲されています。

開発陣が車内での音の伝達を検証した結果、低音域では音が共鳴して増幅される場所(音が出やすい場所)と、かき消される場所(出にくい場所)があることが分かったそうで、音が増幅される車内の角に低速用スピーカーを配置。

従来は、ドアに埋め込まれていたスピーカーをカウルサイドに移動させたことで、パワフルで締まりのある低音表現に加えて、再生時のドア内の異音を消し、さらにはNVHの改善にも貢献しているそうです。

中高音域に関しては、従来型のアクセラはフロントスクリーンに反射した音を聴いていたのに対し、中高音域用スピーカーをドアの上方に移動。Aピラーの付け根に2.5cmツィーターが、その下に8cmのミッドレンジが配されています。

これにより、Mazda3では直接音が聞こえるようになり、楽器やボーカルが正しい位置から聞こえるようになっています。試聴してみると、目の前で演奏や謳っているような臨場感を抱かせてくれます。

さらに、運転席優先モード・全席モードを用意。1人でドライブを楽しむ際と、後席も含めた室内全体で高音質サウンドモードを使い分けることが可能。これは、いわゆるタイムアライメントの技術を使うことで実現しています。

オプションのBoseオーディオは12スピーカー。8cmセンタースピーカー(インパネ上部)、サブウーファー(ハッチバック:スペアタイヤ、セダン:パッケージトレイ)、サテライトスピーカー(ハッチバック:Cピラートリム、セダン:パッケージトレイ)という構成で、サブウーファーによる低音強化、サラウンドスピーカーによる臨場感の拡大が狙いとしています。

Boseオーディオは、マツダの狙いどおり、より重低音が際立つとともに、コンサートホールやライブハウスで演奏が繰り広げられているかのような迫力が感じられます。

(文/塚田勝弘 写真/井上 誠、マツダ)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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