「インテリジェント高速道路ルート走行」で手放し運転ができる根拠と、手放し運転の作動時間は?【日産プロパイロット2.0】

●条件を満たしていればずっとハンズオフを続けられるプロパイロット2.0

日産自動車は、同一車線内でハンズオフ(手放し運転)が可能な世界初を謳う運転支援システム「プロパイロット2.0」を発表し、今秋登場予定のスカイライン(V37型)に搭載すると発表しました。

プレス向けに開催された「プロパイロット2.0」の技術説明会で、その概要と詳細が明らかにされています。ここでは、ハンズオフ(手放し運転)ができる根拠をご紹介します。

まず、「プロパイロット2.0」は、アメリカの「SAE(Society of Automotive Engineers)」による分類において「レベル2」であることがポイント。法整備が追いつかない現状では、量産車で世界初となる「レベル3」を実現した新型アウディA8でも現時点では「レベル3」での走行はできません。

また「プロパイロット2.0」の目玉機能である高速道路上の同一車線でのハンズオフ(手放し運転)ができるようになるのは、同技術は国土交通省の認可を得ているというのもポイント。

では、手放し運転についてですが、道路交通法はどうでしょうか? ご存じの方も多いと思いますが、道路交通法の第四章「運転者及び使用者の義務」の第七十条に「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」とあります。

ハンドルを確実に操作しなければならないものの、常に握っていなければならない、とは明文化されていません。今回、日産自動車が「プロパイロット2.0」で同一車線でのハンズオフを提供するのは、国土交通省の認可を得た上と、上記の道路交通法によるものとしています。

なお、自動操舵について国土交通省では、「国連で審議された自動操舵の基準案の概要」で明らかにしていますが、成立時期(見込み)として、高速道路上において、ハンドルを離した状態での車線維持を2018年秋時点で成立する見込み、としていました。

「プロパイロット2.0」では、モニターがドライバーをモニタリング(監視)しているため、居眠りや脇見運転をしたり、スマホをいじったりすると、警告のうえ、ハンズオフが解除されます。

日産自動車も同一車線走行時には、「ドライバーが常に前方を注意し、道路・交通・自車の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、ハンズオフが可能になる」と説明しています。つまり、ドライバーは常に前方を注視し、すぐにハンドルを握れる状態であることがハンズオフの条件で、満たさなければ先述したように警告のうえ、同機能は解除されることになります。

また、自動操舵では「65秒ルール」などと言われている国土交通省による国際基準の採用による基準があります。国土交通省が2018年(平成30)年10月に、車線変更支援機能に関する国際基準を導入を発表し、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示等の一部改正について」で記された基準。

これは、「自動車の自動操舵機能のうちハンドルを握った状態での車線変更支援機能」についての国際基準の導入であり、「自動操舵機能のうち、ハンドルを握った状態におけるドライバーのウインカー操作を起点とする車線変更支援機能を有する自動車は、かじ取り装置に係る協定規則(第79号)に規定された各機能についての要件に適合しなければならないこととします。」とあります。そこには65秒ルールも含まれています。

また、「3秒以上の手離しを検知した場合、ドライバーにそれを表示することとし、手放しを検知中は、車線変更支援操舵を開始しない」というルールもあります。

以上のように、65秒ルールと「プロパイロット2.0」における同一車線でのハンズオフとは条件が異なります。

日産の「プロパイロット2.0」は、「道路交通法の中でハンズオフが禁止されていない」「即座にドライバーがステアリングを握れる」という前提条件により成立する技術であり、「何秒経ったからステアリングを握らないと解除される」というシステムではありません。

つまり、高速道路の同一車線内であり、条件を満たしていればずっとハンズオフが続くことになります。もちろん、「プロパイロット2.0」での車線変更中は、ハンドルに手を添える必要があり、自分の意思で車線変更する際もハンドルに手を添えてウインカーを出す必要があります。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、日産自動車)

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