【三菱デリカD:5試乗①】力強いエクステリアと高級感にあふれるインテリアを採用

三菱のクロスカントリーミニバン、デリカD:5がマイナーチェンジを受けました。変更されたのはディーゼルエンジン搭載モデルで、ガソリンエンジン車は従来モデルを継続販売という形を取ります。

新型デリカD:5でもっとも目を引くのはなんと言ってもその力強いエクステリアでしょう。私も最初資料で見たときには、かなりどぎついという印象を受けたのですが、実際に見てみるとそれほどではありません。

ライトまわりの未来感と特徴的なグリルの組み合わせは新しさのあるものです。また、どうしてもこの顔付きにはなじめないという方には、アーバンギアというシリーズも用意。アーバンギアはハニカムのグリルが横バーのメッキグリルとなり、見た目のスッキリさはずいぶんと増しています。

インテリアも先代に比べてスッキリと上級さが増したものとなりました。マイチェン前と同様に水平基調を大切にしたレイアウト&デザインは健在です。インパネを水平にすることで、直感的に車体の傾きを知ることができるというクロカン4WD的な思想が生かされています。

マイチェン前のインパネはセンターコンソールが途中でキックアップして傾斜の付いたテーブル状となり、そこに丸形のATセクレターベースと駆動セレクターが装備されましたが、新型は基本的に上下の直線を生かしたデザインとなり、丸形が目だたないものとなりました。

フロントシート形状も見直され、ショルダー部分のボリュームをアップしサポート性をアップしています。セカンド&リヤシートを含めてシート地のデザインを変更。凹凸がしっかりと感じられるデザインで高級感にあふれています。

(文・諸星陽一/写真・前田恵介)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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