リヤシート用タワーコンソールの水平、左右の間隔まで正確無比に組み付ける【トヨタ・センチュリー工場に潜入②〜組立工程】

新型センチュリーの「組立工程」もほかのクルマとはまったく異なった作業になっています。

センチュリーは各工程で少数精鋭での手作業で行われていて、組立工程は6人の手で行われています。左右に3人ずつ配され、約2300点もの部品を手作業で組み付けるそうです。

組立工程の外装部品では、ルーフサイドモール(いわゆる雨どい)の組み付けが解説されました。ルーフサイドモールは、17本ものビスを使ってSトルクで組み付けられていきます。

組立工程で最も驚かされたのは、生産(組み付け)される1台1台のセンチュリーに「私達の保証書 Century History Book」なるものが保管されていることです。もちろんオーナーの手に渡るものではなく、Sトルク計測部位が559カ所、一般保証チェック部位929カ所という、計1488項目の新型センチュリーの品質確認が記録されていることになります。

内装の組立工程も披露されました。取材向けにピックアップされたのは、リヤのディスプレイ付タワーコンソール。単に設置されているのではなく、後席左右席と水平になるように、さらにダッシュボード上部、インパネ、タワーコンソールの上辺が水平になるように調整。

水平方向だけでなく、後席とのわずかな隙間(約40mm)も左右で均一に組み付けられるというから驚きです。目視や手の感覚で調整されていきます。

なお、こうした心配りはオーナー(VIP)からの指摘ではなく、組立工程の職人魂によるものだそう。組立工程を取材していると、まったくジャンルは異なりますが、黒いエプロン姿の職人さんが宮大工の様子を見ているようで、思わずため息が漏れました。

(文/塚田勝弘 写真/水野孔男、塚田勝弘)

『トヨタ自動車』の最新記事

トヨタが研究中の『本人も気付かぬ眠気』を検知する「覚醒度推定」システムが安全を生む理由とは?【人とくるまのテクノロジー展2019横浜】
蛍光灯と人工太陽灯を使って最後の念押し【トヨタ・センチュリー工場に潜入⑥〜検査工程】
Cピラーが鏡代わりになるほど磨かれた艶やかな塗装とは?【トヨタ・センチュリー工場に潜入⑤〜塗装工程】
ドアとボディの間の隙間はトヨタ最小の3.5mm【トヨタ・センチュリー工場に潜入④〜ボデー工程】
【新車】最大のネックを解消!? トヨタ・プリウスPHVが4人乗りから5人乗りに変更

この記事もよく読まれています

あなたにおすすめの記事