5月4日に行われたスーパーGT第2戦、決勝レースは通常よりも長い500km、110周で行われた。
前日のフリー走行から非常に良い天気に恵まれていたサーキットは、決勝レーススタート直前に降り出した雨の影響で、開幕戦に続きセーフティーカー先導によるスタートとなり、その後も雷雨の影響で一時赤旗中断となる大荒れの幕開けとなった。
前日の予選で、コースレコードを0.495秒も上回るタイムでポールポジションを獲得した23号車 MOTUL AUTECH GT-Rは序盤、予選2番手の37号車 KeePer TOM’S LC500や、予選7番手からみるみるうちに順位を上げ、9周目には2番手までポジションを上げてきた38号車 ZENT CERUMO LC500などと順位を入れ替えながら、着実に周回をこなしていく。
全車1度目のピットストップを終えた中盤、トップを守り続けてきた23号車だったが、58周目に38号車にオーバーテイクされてしまう。
その後方では、23号車と同じミシュランタイヤを履く3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが、39号車 DENSO KOBELCO SARD LC500や、ディフェンディングチャンピオンの1号車 RAYBRIG NSX-GTと激しい3位争いを演じる。
終盤に入り、トップを走っていた38号車が78周目にピットイン。23号車はここで猛プッシュし、2度目のピットストップで見事トップを奪い返す。
そして迎えた99周目、それまでなんとか38号車を抑えてきたロニー選手だったが、富士マイスターの異名を持つ立川選手にオーバーテイクされてしまい、力尽きてしまう。
再び首位を取り戻した38号車はその後も快調に周回を消化し、見事令和初のスーパーGTを優勝で飾った。また、立川祐路選手は自己の持つスーパーGT勝利数も19勝となり、今回の直接のライバルでもある松田次生選手の持つ20勝という記録まであと1勝に迫る事になった。
3位には105周目で39号車をかわした1号車が入り、表彰台をトヨタ、日産、ホンダが分け合う形となった。
3メーカーの実力が拮抗する形となったスーパーGT2019シーズンはまだ始まったばかり。今シーズンは例年以上にハラハラが止まらない、楽しめるシーズンを予感させるレースとなったのではないだろうか。
次戦、第3戦は今月の25日から26日、三重県にある鈴鹿サーキットで開催される。
(H@ty)