VWの商用コンパクトバン『キャディ』の次期型プロトタイプを、スゥエーデン北部でカメラが初めて捉えました。
キャディは1980年から販売されているVWの伝統的コマーシャルバンです。1996年に2代目が登場した後、現行モデルの3代目は2003年に発売されており、以降16年間フルモデルチェンジが行われていません。2019年1月から2月には25,000台を販売しており、同ブランドの商用バン「T6」(トランスポーター、キャラバン、マルチバン、カリフォルニア)の27,800台に匹敵します。しかし、T6ファミリーが前年比37.9%の大幅な伸びを見せたのに対し、キャディは5.4%減少しています。
この現状を踏まえ、ついに次期型の開発がスタートしました。捉えたプロトタイプのフロントマスクを見ると、ヘッドライトは角ばったデザインから波を打ち、シャープに切れ上がるデザインへ。クローズドグリルを特徴とする最新のVWデザインが用いられ、丸型フォルグランプを装備、エアインテークはフロントバンパーの下へ位置するなど乗用車の要素を大きく取り入れ大刷新されています。
サイドビューでは、フロントドアウィンドウの三角窓は排除され、スライド式ドアが見てとれます。リアエンドでは、テールライトがカモフラージュされていますが、現行モデルのコンパクトデザインから、ルーフまで伸びるスポーティなデザインが採用されている可能性もあるようです。
次期型のアーキテクチャには、「MQB」プラットフォームを採用。48Vマイルドハイブリッドシステム、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、そして最新のインフォテイメントシステムなどを搭載することを可能にするため、パワートレインもバリエーションが拡大するはずです。
また次期型ではT6次期型の「T7」と統合され、「T7ライフキャディ」と改名される可能性があると噂されています。
(APOLLO)