【新車】新たなSUVでの成功への序章か!? ポルシェ・カイエンクーペが誕生

【スポーティな走りが自慢のカイエンクーペ】

日本でも絶大な人気を誇るポルシェ・カイエン。初代カイエンはポルシェ・ブランド初のSUVとして、アウディQ5の兄弟車といえる存在ながらもポルシェらしい切れ味鋭いスポーティな走りにより不動の地位を築き上げました。

そのカイエンの第3世代に、よりスポーティなボディバリエーションとして「カイエンクーペ」が加わります。ライバルのBMWやメルセデス・ベンツなどの豊富なラインナップからも分かるように、現在はSUVのバリエーション強化が必須といえる時代ですから当然の追加ともいえそう。

新型カイエンクーペには、特徴的なリヤセクションのシャープなライン、アダプティブリアスポイラー、独立したリヤシート、そして2種類のルーフコンセプト(標準装備の固定式パノラマガラスルーフとオプションのカーボンルーフ)が用意されています。

外観は、ダイナミックなプロポーションとカスタムデザインの要素がエレガンスな雰囲気を付与。さらに、クーペの特徴的なシルエットを引き立てる固定式ルーフスポイラーによって、その効果が強調されています。

カイエンよりも低いフロントウインドウとAピラーは、約20mm下がったルーフエッジに呼応し、再設計されたリヤドアとフェンダーによってリヤトレッドが18mmワイドになり、全体的に力強い印象が増しています。バンパーに統合されたナンバープレートにより、車両はより低く見えるのも特徴です。

キャビンは、大人4名のための広々とした空間を備えていて、フロントでは、インテグレーテッドヘッドレストと8ウェイ電動調節を備えた新しいスポーツシートが抜群の快適性、フォールド性を実現しています。

リヤには、特徴的な独立式ベンチシートが標準装備されまるほか、カイエンでおなじみのコンフォートリヤシートを追加料金なしで注文することも可能です。

このモデルの低く構えたスポーティなシルエットにもかかわらず、カイエンよりも30mm低く設定された後席によって、後席乗員の頭上にも十分なスペースが確保されています。ラゲッジ容量も625Lという十分なサイズで、後席を折りたたむと1,540L(カイエン ターボ クーペ:600リッターから1,510リッター)まで拡張できます。

カイエンクーペの誕生時には、2種類のエンジンが搭載されます。3.0L 6気筒ターボエンジンは最高出力250kW(340PS)と最大トルク450Nmを発生し、標準装備されるスポーツクロノパッケージによって、0-100km/h加速タイムは6秒、最高速度は243km/h。さらにオプションのライトウェイトスポーツパッケージを装備すると、0-100km/h加速タイムが5.9秒に短縮されます。

トップエンドモデルのカイエンターボクーペは、4.0L V8ツインターボエンジンが最高出力404kW(550PS)と最大トルク770Nmを発生。静止状態からわずか3.9秒で100km/hまで加速し、最高速度は286km/hに達します。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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