【チョイ乗りが多い日本でも安心。ブルーエアの空気清浄機は短時間で空気を浄化】
2019年3月12日、スウェーデンの高性能空気清浄機ブランドとして知られる「Blueair(ブルーエア)」が初の車載用空気清浄機を日本で発表しました。
家庭用の空気清浄機は2010年から日本に参入していましたが、車載用として初めて空気清浄機の「Blueair Cabin(ブルーエアキャビン)」を市場投入。車両サイズに合わせた2モデルが3月15日からブルーエアの公式ウェブサイト、一部オンラインショップで発売されます。
日本での発売元であるセールス・オンデマンドが日本のファミリードライバーに調査を行ったところ、約65%が「車内の空気環境を改善したい」と応えたそう。筆者も花粉症でこの時期は最悪といえる状態になります。不思議なのは、杉の木がある郊外では意外と大丈夫なのに、車内に戻ったり、都心に帰ってきたりするとクシャミを連発することです。車内の空気はきれいに思えてもじつはかなり汚れているわけです。
さらに、セールス・オンデマンドの調査では、ドライバーの3人中1人が運転中にクシャミなどの花粉症の症状で、ヒヤリとした経験があるとしています。
家よりも密閉された空間である車内は、外気循環をしていれば外から排ガスや花粉、タバコのニオイやお菓子など食べこぼし、ホコリなど空気の汚れとなる要因がいくつもあります。
「Blueair Cabin」には、車体サイズに応じて2タイプを設定。中型車を想定した「Cabin P2i」、SUV車やミニバンを想定した「Cabin P2iD」があり、「Cabin P2iD」をセダンやハッチバックで使うと3~4分、SUVやミニバンは5~6分で車内の空気をきれいにできるそうです。対象はPM2.5、花粉、ホコリ、ペットの皮脂くず、ホルムアルデヒド、ベンジン、タイヤ屑など。
環境ジャーナリストとしてプレゼンを行った川端由美氏は、チョイ乗りが多い日本でも短時間で空気をきれいにできる点を評価していました。
使い方はヘッドレストにベルトで固定し、電源は12Vのソケットから取るだけ。コントローラーLEDの表示で空気の状態が分かるほか、専用アプリでも空気の状態をモニタリングできるなど、車内の空気を「見える化」しています。なお、前席ヘッドレストに付けて圧迫感がある場合は、リヤシートのヘッドレストに付けても大丈夫だそう。
フィルター交換の目安は半年に1度。ただし、1日に2.5時間・週に6日クルマに乗ったという計算ですから、日本の平均的なユーザーであればも交換サイクルはもっと長くなるでしょう。
メーカーを問わず空気清浄機で気になるのは、投資に対して効果があるのか?という点。これについては、大気汚染が問題になっている中国でも有害物質やアレルギー物質を99%除去できたというデータ(エビデンス)があるとのこと。
自動車メーカーにも採用されている実績もあるというブルーエアの車載用空気清浄機、価格はオープンプライスですが、公式オンラインストアの価格は「Cabin P2i」が2万9000円(税別)、「Cabin P2iD」が4万8000円(税別)で、フィルターは4000円(税別)となっています。
(文/写真 塚田勝弘)