2019年3月5日、日産リーフがEVとして史上初の販売台数40万台を達成したと発表しました。
三菱自動車のi-MiEVに続き、量産EVとして登場したリーフは、2010年の発売以来、度重なる値下げ攻勢で「売れていないのでは?」という指摘が各メディアからありました。発売から9年でこの販売台数は成功か否かは分かりませんが、発売当時の状況について、日産は「当時はまだ、EVはニッチな製品とされており、日産リーフを購入されたお客さまの多くは“アーリーアダプター”」でした」と表現しています。アーリーアダプターとは、新しもの好き、流行を先取りする人といえるでしょう。
なお、日産によると、リーフがこれまでに走行した距離は累計100億kmを超えているそうで、2010年に発売してからのリーフの累計販売台数をもとに算出すると、1年あたり380万バレルに相当する石油を節約した計算になるそう。これをC02排出量に置き換えると、ローカルエミッション(tank to wheel)での話であるはず。
現在のリーフは、2018年に欧州でEVの販売台数1位になり、ノルウェーでは、EV以外の車種も含めた年間販売台数の第1位を獲得。同国では補助金や充電インフラの充実、もちろん環境意識の高さから電動化率1位となっていて、電動化率の2位は日産リーフの“地元”である日本です。
リーフは、現在50以上の市場で販売されていて、2019年前半にはさらにラテンアメリカの6つの市場で、また年末までにアジア・オセアニアの7つの市場でも発売される予定としています。
(塚田勝弘)