【新車】世界限定222台のアウディ・R8「Audi R8 V10 Decennium」が発売。同時に新型R8のカタログモデルも発売

●10年間を意味する「Decennium」の名を纏う特別なアウディ・R8

アウディAGは、世界222台限定の「Audi R8 V10 Decennium」をドイツ本国で発表しました。V10エンジンの10周年を記念して設定されたもので、新型アウディR8と同時に発売されます。

クーペに設定された同限定車は、専用ボディカラーの「デイトナグレイ マットエフェクト」をまとい、20インチアルミホイールと5.2 FSIエンジンのインテークマニホールドがマットブロンズ仕上げとなっていて、特別な仕様であることがひと目で分かります。

フロントスポイラー、サイドシル、ディフューザーは、グロスブラックでペイントされ、外観にはブラックのアウディリングとロゴが配されています。なお、サイドブレードとドアミラーハウジングは、グロスカーボンファイバー製。

外装色は、専用色の「デイトナグレイ マットエフェクト」のほか、「デイトナグレイ パールエフェクト」「スズカグレイ メタリック」「フローレットシルバー メタリック」「ミトスブラック メタリック」「アスカリブルー メタリック」「ケモーラグレイ メタリック」を用意。

内装はブラック基調で、こちらもグロスカーボンファイバー製のインレイが目を惹きます。スポーツシートにキルティングされたランバス(ひし形)パターンのステッチは、グロスブラック仕上げで、コントラストステッチにはグロスコッパートーンを採用。セレクターレバーとステアリングホイール(アルカンターラ巻き、12時の位置にマーキングを設置)には、センターアームレスト、ドアアームレスト、ドアレールと同様に、コッパーカラーのステッチが施されています。

さらに、「Decennium」のロゴがセンターコンソール、ドア、グロスカーボンファイバー製ドアシルトリムのインレイに装着され、ロゴプロジェクターにも採用されています。グロスカーボンファイバー仕上げが施されたセンターコンソールにもDecenniumロゴが配されています。

このロゴはアウディが特許を取得した部分マット仕上げになっていて、素材の表面は特殊な粉末を使用して、数千分の1mm単位で粗面化処理が施されています。

ドアに設置されたプロジェクターライトは、Decenniumロゴに加え、各モデル専用のシリアル番号を地面に投影。他のすべてのR8モデルと同様に、アウディバーチャルコックピットとMMIナビゲーションプラスを標準装備。

搭載されるエンジンは、5.2 FSI NAで、最高出力は456kW(620hp)、最大トルクは580Nmを発揮。0〜100km/h加速は3.1秒、最高速度は331km/hに達します。

Audi R8 V10 Decenniumは2019年春から発売され、価格は22万2,000ユーロ(約2800万円)です。ブロンズカラーの「Decennium」刺繍が施された専用ボディカバーも付属します。

なお、マイナーチェンジを受けた新型R8も同時に発売されます。よりシャープな外観デザインになり、サスペンションとパフォーマンスがさらに引き上げられています。市販モデル用の2種類の自然吸気エンジンは、419kW(570hp)および456kW(620hp)を発生。内装は、豊富なオプションによってカスタマイズすることが可能です。

「Audi R8 Coupé V10 quattro」の価格は16万6,000ユーロ(約2100万円)。「Audi R8 Spyder V10 quattro」のベース価格は17万9,000ユーロ(約2300万円)。高性能なパフォーマンスバージョンの価格は、クーペが20万ユーロ、スパイダーが21万3,000ユーロです。同モデルの日本市場への導入時期、台数、諸元などは未定となっています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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