【ステルヴィオ ターボ ディーゼル試乗】ディーゼルエンジンでもやっぱり「アルファ ロメオ」。変わらぬスポーツ性のSUV

●SUVでも基本はFR。「いかにもアルファ ロメオ」なステルヴィオ

アルファ ロメオのステルヴィオにディーゼルターボエンジン仕様が導入されました。

ステルヴィオはアルファ ロメオブランドにとって初めてのSUVです。そのプラットフォームは、先行して発表されたセダンのジュリアと基本を共通にする通称「ジョルジョ」と呼ばれるものです。

このプラットフォームは、エンジン縦置きFRを基本として開発されています。サスペンション形式はフロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンクとなります。

ステルヴィオでは全車フルタイム4輪駆動を採用していますが、これはオンデマンド式になります。つまり、通常は100%リヤ駆動するFRのSUVで、状況に応じて最大50%をフロントに配分する形になっています。

新たに導入されたステルヴィオ 2.2 ターボ ディーゼル Q4の価格は617万円(オプション等含まず)です。エクステリアではアルファ ロメオならではの、盾をモチーフにしたフロントグリルが特徴的です。

またリヤに回ると鋭く尖った形状のテールライトユニットが目を引きます。

インテリアはFRベースだから狭い、といったネガはなく、広大な空間が用意されています。インパネはレザーやファブリックのほか、アルミも積極的に採用されて質感高く仕上げています。

フロントシートに関してはドライバーの好みに合わせ、6パターンをメモリーしておくことが可能です。

ラゲッジスペースは非常に広く、4対2対4の3分割可倒式リヤシートを使いこなせば、多彩な荷物を積載することが可能です。なおバックドアはパワー式を採用し、使い勝手が向上しています。

搭載される2.2Lターボディーゼルエンジンは、バランスシャフトが導入されて振動を低減しつつ高出力を確保しています。

最高出力は210ps、最大トルクは470Nmとなります。1750rpmで最大トルクを生み出す形です。

実際に走ってみます。

もともと最大トルクの発生回転数が抑えられていますが、それ以下の、例えば1250rpmで既に300Nm以上を発生していますので、走りには非常に余裕があります。このためアクセルを深く踏み込まずとも、瞬時に強い加速を得ることが可能です。

なおアイドリング付近ではディーゼル特有のサウンドはしますが、パーシャル領域になればこの音はほとんど消えて行きます。

ハンドリングに関しては、元々後輪駆動のため軽快ですが、そのハード的要因以上に、アルファ ロメオが明確な意思をもって「曲がることを好む」セッティングにしていることが面白いです。SUVであるにも関わらずコーナーが楽しみな敏捷性を持っているのです。

ディーゼルなのに力強く、背が高いモデルなのにハンドリングがハッピー。SUVなのに「いかにもアルファ ロメオ」なのが、このステルヴィオ ディーゼルでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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