●ボディサイズがさらに拡大。電動化も着実に進む新型「Sクラス」
メルセデス・ベンツの最高級セダン「Sクラス」の次期型プロトタイプを豪雪のフィンランド山中でカメラが捉えました。
これまでで最もカモフラージュが軽い最新の開発車両は、初めて生産型フルマトリクス・ヘッドライトやテールライトを装着しています。ウィンカーとLEDデイタイムランニングライトを組み合わせたグラフィック、トランクルームに鋭角に切れ込むテールライトからは、新型「CLA」や「Aクラス」からインスパイアされたデザインが予想されています。グリルも露出しており、横ルーバーが3本から2本へ変更されているのも見てとれます。
メルセデス・ベンツでは下位に位置する「Eクラス」のボディが拡大し続けており、差別化するためにも大型化は避けられない状況です。これをLWB(ロングホイールベース)としてのみ設定するのか、LWBとは別に標準モデルが拡大されるのか不明ですが、次期型ではホイールベースが延長されることは間違いありません。
ボンネットの下では電動化が加速します。3リットル直列6気筒ディーゼルターボやV型6気筒ツインターボ、3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジン+電気モーターを搭載するPHVモデル「S500e」などをラインアップ。またメルセデスの新EVブランド「EQ」には『EQ S』と呼ばれるEVの設定が予想されます。
安全技術では「レベル3」自動運転に対応し、「Distronic Active Proximity Control」と「Active Steer Assist」の進化バージョンを搭載が見込まれています。コックピットは、まだ最終レイアウトではありませんが、現在の12.3インチディスプレイの代わりに大型ディスプレイを装備する可能性があるほか、最新世代の「MBUX」インフォテインメントシステムの搭載も間違いないでしょう。
開発も中盤とみられる新型「Sクラス」のワールドプレミアは、2020年内となりそうです。
(APOLLO)