【新型デリカD:5試乗】顔つきが話題の新型に乗ったら、音が先代と違いすぎて驚いた

●個性的なフェイスは「慣れ」。静粛性の向上こそが新型の最大の特徴!

まずは旧型に乗ってコースを1周。そして新型に乗り換えてエンジンをかけたところ……あれれ? エンジン静かすぎてかかっていないのかと思うくらい。あまりの違いに驚愕したわけでした。

というわけで、いよいよ正式発売された待望の新型三菱・デリカD:5。先日、雪が積もったオフロードコースで試乗してきましたが、いろいろ驚いたことがあったので報告します。

まず、あまりのインパクトに賛否両論のフロントグリルですが……意外や意外。包み隠さず話すと最初は僕も衝撃的すぎて気になって仕方なかったのですが、慣れてしまうものですね。そして、慣れてしまえばけっこう受け入れられます。感覚って不思議だなあ。

そして、いい意味で裏切られたのは冒頭に書いた静粛性。2.2Lのディーゼルエンジンです。先代に比べてメッチャ静かになっている。もしかしたらエンジンの存在感がなくなったとか、荒々しさがなくなったとか、注文をつける的な表現をするイジワルな人もいるかもしれないけれど、多くの人にとっては歓迎できることのはず。ホント静かだわー、新しいデリカのディーゼルエンジン。尿素を使って排ガスを浄化するシステムを採用したのも静粛性向上に効いているようですね。

三菱によると、先代に比べて1列目では4割弱、2列目では約3割も騒音(騒音エネルギー)が減っているのだとか。それだけ違えば、しっかり体感できますよ。

この静かさの理由は、エンジン自体に大幅な改良を施したほか、遮音&吸音を隅々まで施したことが効いているのだとか。この静粛性の違いがユーザーにとってはもっとも嬉しく感じる進化なのかもしれませんね。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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