メルセデスベンツSクラス次期型、LWBのみ設定の可能性あり! アイスバーンを走り抜ける開発車両を撮影

メルセデスベンツの旗艦4ドアセダン、「Sクラス」次期型プロトタイプを厳冬のスカンジナビアで捉えました。

入手した最新情報によると、Sクラス次期型には、標準サイズの設定はされず、LWB(ロングホイールベース)のみの設定となる可能性があるようです。その理由は「Eクラス」の存在です。Eクラスは世代ごとにボディが拡大されており、Sクラスとの差がなくなってきています。次の改良新型で拡大されることはありませんが、次世代型でさらに成長すると予想されており、Sクラスとのバッティングは避けられない状況となるためです。これにより、車体価格の上昇も避けられないでしょう。

捉えたプロトタイプは、ヘッドライトやテールライトはダミーパーツですが、ボディは市販型と思われ厚いカモフラージュで隠されています。突出したドアノブは、「格納式ドアハンドル」可能性があります。走行時にドアハンドルが格納されることで空力性能を高めるすぐれもので、リモコンキーを持った人が近づくとドアハンドルが自動で出現します。フロントグリル中央にはセンサーが設置されていますが、次期型では「レベル3」自動運転に対応する技術の導入が目玉となりそうだ。また「Distronic Active Proximity Control」と「Active Steer Assist」の進化バージョンを搭載も濃厚です。

カメラマンによると、凍りつくアイスバーンでは全体的に安定したグリップ力がみられたようです。予想パワートレインは、3リットル直列6気筒ディーゼルターボやV型6気筒ツインターボ、3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジン+電気モーターを搭載するPHVモデル「S500e」です。またフルEVモデルとしては、「EQ S」と呼ばれるEVの設定が予想される。「MEA2」プラットフォームにより、EVブランド「EQ」から発売されるでしょう。

ワールドプレミアは2020年内。同ブランドの次世代工場「ファクトリー56」での生産が見込まれています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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