【東京オートサロン2019】ゼロから設計した新世代のレーシングバケットシート「BIRIDE XERO」シリーズ

●土屋武士さんも開発に参加したバケットシート・XEROシリーズが登場

1月11日の東京オートサロン2019内で行われたシートメーカーBRIDEの新製品発表会。

まず人気シリーズVIOS Ⅲの新シリーズ3色が発表されます。

オレンジのショルダー部がまぶしいShrimp Red HMK03 PLUSはオートバックス限定販売。前作が大好評で早期に完売となったため、さらにバージョンアップした本作が登場。

続いての新作は同じくVIOS ⅢのBetty Smithコラボ。国産デニムメーカーとして知られるBetty Smithとのコラボレーションはすでにリクライニングシートで実現されていますが、今回はフルバケットシートでのコラボ。色落ちをしにくい加工を施したデニム生地を使用することでレーシングスーツなどへの色移りの心配をなくしたとのこと。

昨今大流行のナンバー付き車両によるワンメイクレースで普段のストリート走行に対応したオシャレなフルバケットシートが欲しいという需要に応えたもの、とのことです。

そして今回全くの新製品として登場したのがフルスペックレーシングシートのXEROシリーズ。高剛性とホールド性はもちろんのこと、座り心地にもこだわったというレーシングシート。

BRIDEのシート開発に長年たずさわってきたレーシングドライバーで「戦うエンジニア」の異名も持つ土屋武士さんはこのXEROシリーズの開発にも参加しています。「今までのシリーズの設計を一切捨てて本当にゼロから設計した素晴らしいレーシングシート」と太鼓判。また「このシートはこれからもどんどん進化していくので楽しみにしていてください」と将来の展望も語ります。

レーシングシートというと板の上に座っているような座り心地のものが多い中、XEROシリーズは高いホールド性を持ちながら柔らかく包み込んでくれる感覚が新しいと感じます。またXERO RSはフレーム一体型のヘッドサポートもあり、高いコーナーリングGでも首にかかる負担が軽減されるという優れた設計。

もう進化の究極を迎えてこれ以上進む方向は無いのか?と思われていたレーシングシートに再びゼロからアプローチしていくBRIDEの姿勢には拍手を送りたいと思います。

(写真・文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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