【東京オートサロン2019】アウトドアの遊びゴコロのあるクルマを作らせたら日本一!3分で分かるTAS・メーカー編:スズキ

時間のない人、気の短い人に最適!自動車メーカーのブースの見どころを、超手短に紹介していきます!

東館ホール7の最奥にスズキのブースがあります。

このブースの注目点は、スズキが大の得意としている、アウトドア系のクルマを数多く展示している点です。昨年のスズキのビッグニュースと言えば、ジムニーのモデルチェンジです。新型になったジムニーは生産が追い付かないほどに、売れに売れており、今回は予想通り、そのジムニーのコンセプトカーが登場しました。ブースの壇上に並んでいるコンセプトカーの二台には要注目です。

ジムニーSURVIVE、そして、ジムニーシエラPICK UP STYLE。

どちらも、新型ジムニーを元にした、オフロードとアウトドアを意識したコンセプトカーです。「ジムニーSURVIVE」は、「極限に挑む、冒険心を書き立てろ!」をキャッチフレーズに、キャビン周りに張ったアウターロールケージや、ボディ各所へのプロテクターを装着した、スペシャルなクルマです。オフロードの中でも、特に過酷な環境であっても走破する目的とした、チビSUVとして、雰囲気作りはカンペキです。

実は、内装にも工夫を凝らしており、クルマの中を覗き込むと、登山で使うフックや、シートのサイドサポートへの装飾もアクセントとなっています。

荒れ果てた極限の状況でも、きっとこのジムニーならば、例え逆さまになるクラッシュをしても、生き抜くことができるのでしょうね。出来ることならひっくり返りたくはありませんが。

もう一台の「ジムニーシエラPICK UP STYLE」は、ジムニーシエラをベースとしたピックアップトラック風のコンセプトカーです。こちらは「無限の想像力を積み込もう」をキャッチフレーズに、荷台を装備しており、DIYを楽しむライフスタイルを目指してカスタマイズされています。ゴールドとウッド調のエクステリアや、ガラの付いたシート、オフホワイトのホイールなど、どこか懐かしささえ感じさせてくれる、「本気でほしい!」と思わせてくれる一台です。

レーシーなクルマを展示するメーカー系ブースが多い中、オフロードやアウトドアを楽しむクルマを毎年提案してくれるスズキ。こうした遊び心に溢れたクルマを作らせたら、本当に天才的ですね。ぜひ生で見てみてください。

(文:吉川賢一/写真:鈴木祐子)

この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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