【クリッカー・オブ・ザ・イヤー2018】20年振りのフルモデルチェンジでも変わらぬ伝統と求められる先進性を融合したジムニーに10点

●新たなファンを獲得する魅力をもったクルマたち

ccoty(クリッカー・オブ・ザ・イヤー)の選考委員を務めさせていただいているclicccar 執筆陣の萩原文博です。毎年恒例となっている、その年に登場した1番のクルマを決めるccoty。私が今年のナンバー1に選び10点を入れたのはスズキ・ジムニー/ジムニーシエラです。

【期待に違わぬ性能をもって登場したジムニー/ジムニーシエラ】

ジムニー/ジムニーシエラに10点を入れた理由は、発売前の事前撮影会で見たときから従来のジムニーファンだけでなく、新しいファンも獲得できるクルマに仕上がっていると思えたからです。結果的に発売後納車期間が最大1年という数字に表れています。これだけ大ヒットしているジムニー/ジムニーシエラであればNo.1に十分値すると思います。

もちろん、人気に裏付けされた実力も備えています。ジムニー伝統のラダーフレームはXメンバーやクロスメンバーが追加され、ねじり剛性を向上。さらに車体とラダーフレームをつなくボディゴムマウントを新設計することにより、優れた乗り心地と操縦安定性を両立させています。また、シフォンアイボリーメタリックのボディカラーはオシャレ度も高いです。

とはいえ、乗り心地はハードなので、お忘れないように。

直3ターボエンジンを縦置きしたエンジンレイアウトやリジッドアクスル式のサスペンションなどは先代から引き継がれています。しかし、パートタイム4WDは4L(4WD低速)モード時は、標準装備した電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールにより、ぬかるみなどからの脱出が容易になりました。

タフギアのジムニー/ジムニーシエラとはいえ、安全装備は無視できません。デュアルセンサーブレーキサポートをはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、そしてハイビームアシストなどサポカーSワイドレベルの先進安全装備をはじめ、最高速度や車両進入禁止など4つの標識を認識してメーター内に表示する標識認識機能を装備するなど高い安全性能を確保しています。

現在納期が長期になっていますが、2019年には増産体制となるようなのでジムニー/ジムニーシエラが手元に来る日が早くなりそうです。

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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