【クリッカー・オブ・ザ・イヤー2018】20年振りのフルモデルチェンジでも変わらぬ伝統と求められる先進性を融合したジムニーに10点

【乗って愉しい、伝統が嬉しい、存在感を極めた3台に配点】

続いて、6点という点数を入れたのは、ルノー・メガーヌR.S.です。このクルマは今年乗ったクルマの中で最も運転することが楽しかったというのが理由です。

試乗会場は高速ワインディングの箱根ターンパイクでしたが、リアタイヤの接地感やマシンのコントロール性が非常に高く、自分の運転スキルが上がったように感じるほどでした。4コントロールと呼ばれる4輪操舵が装着されていますが、その介入は不快なものではなく、非常に自然にコーナーをトレースすることができました。

そして、トヨタ・センチュリーとランボルギーニ・ウルスに各2点投票しました。センチュリーはこれぞ、ショーファードリブンという静粛性、そして抜群の乗り心地の良さ。さらに新型が登場することで、日本の伝統芸能が守られたようなホッとした気分になったからです。

一方のランボルギーニ・ウルス。スーパーSUVと言われるだけに、どれだけスーパーなのか!と意気込んで乗ってみると、標準モードで走行すると非常にマイルドで乗り心地の良いクルマでした。やはり、アヴェンタードールやウラカンといったランボルギーニオーナーのファミリーカーとなるクルマなので、快適性重視となっているのかもしれません。

残念ながら、スポーツモードは試していませんが、とにかく存在が目立ちますし、ウルスを所有しているだけで、成功者!と思われるはずです。SUVの頂点を極めるクルマの1台ということで点数を入れました。

2018年もニューモデルがたくさん登場したのですが、ややドイツ車の勢いが弱かったような気がします。しかし、2019年はBMW3シリーズをはじめ、メイン車種が目白押しなので非常に楽しみです。

(萩原文博)

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この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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