【レクサス・RC300h試乗】レクサスのスタンダードにしてもらいたい!と思うほどの優れた乗り心地と操縦する楽しさを両立した足回り

今回試乗したのはレクサスRCの日本市場における主力モデルであるRC300h バージョンL(車両本体価格647万円)です。ボディカラーに新色のスパークリングメテオメタリックを纏ったRC300hは非常にクールな佇まいが特徴です。そしてインテリアはLC譲りのオーカーで、従来のレクサスとは異なる軽快な雰囲気が漂います。

走り出して、すぐに感じたのはレベルアップした静粛性です。ハイブリッドシステムのモーター音やエンジン音はおろか、ロードノイズもしっかりと遮断され、室内空間は非常に高い静粛性が確保されています。これは、空力性能が向上したエクステリアデザインが大きく寄与しています。

今回の試乗は都内から御殿場。そして富士吉田を経由して都内まで走行しましたが、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムの燃費の良さにはもう驚くばかり。エコモードを使用せずに走行しましたが、実燃費で17.5km/Lを記録。JC08モード燃費23.2km/Lの約75.4%という達成率です。しかもレギュラーガソリン仕様なので、財布にも優しいのは嬉しいところ。

静粛性とともに大きく変わったのが、乗り心地です。今回試乗したのはバージョンLでしたが、どんなシチュエーションにおいても非常にフラットな乗り心地を実現。さらにリアタイヤから接地感などのインフォメーションがドライバーにダイレクトに伝わってくるので、運転する楽しさをどんな速度域でも味わうことができます。

乗り心地や静粛性といった質感を向上させながら、運転する楽しさも味わえるレクサスRC。輸入車のミドルサイズクーペを考えている人にまず乗ってもらいたいクルマに仕上がっています。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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