【週刊クルマのミライ】新型スープラはモータースポーツでプロモーション、東京オートサロンでは2台のレーシング仕様が出展される!

■日米のスープラ・レース仕様が東京オートサロンで見比べられる

トヨタのみならず、国産モデルとしては久しぶりのスポーツカーとなる新型スープラが話題です。2019年になれば、アメリカ・デトロイトショーにて詳細が明らかになるはずですが、デトロイトの開幕直前に開催される東京オートサロンでもスープラは存在感を示す模様。

トヨタ「GAZOO Racing」ブースにて『GRスープラ スーパーGTコンセプト』を出展することはシルエット画像と共に発表されていますが、スープラの出番はそこだけではありません。グッドイヤーのブールでは2019年シーズンからアメリカ・NASCARシリーズに参戦するスープラが展示されることも明らかとなりました。

すでにNASCARマシンがスープラに変わることは公表されていますが、スーパーGTとNASCARという日米のハコ車レースに出場するであろうスープラを見比べることができるのは貴重な機会となりそうです。

■新型スープラはヨーロッパのモータースポーツでも活躍するか?

NASCARにしろ、スーパーGTにしろ、市販車の面影を残したボディカウルであって、その中身は市販車とは別物なのですが、デビュー年からモータースポーツによってスープラをプロモーションしようという積極的な姿勢は伝わってきます。

それぞれメインターゲットとしている市場でしょうから、モータースポーツへの参戦は欠かせないということなのでしょう。もちろん、日米でのモータースポーツ参戦だけに終わるとは思えません。

ご存知のように新型スープラはBMWとの共同開発で、製造はBMWが担当します。それが、欧州でのモータースポーツ活動の制限になるという見方もあるかもしれせんが、逆に欧州で活動しやすい素性を持っているとも思えます。とはいえ、2019年のニュルブルクリンク耐久レースにはレクサスLCでの参戦を発表していますからスープラの出番はなさそう。

むしろ2019年に予定されているスーパーGTとDTMの交流戦での活躍はリアルに予想されるところでしょう。そのほか、ル・マンに代表される世界耐久選手権や主にジェントルマンドライバーが乗るGT4カテゴリーなどプロモーションに有効なカテゴリーへの展開も期待したくなります。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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