導入記念限定車に続き、カタログモデルのデリバリーが本格的に始まったボルボXC40。登場するとすぐに日本を含めた世界中で大人気モデルになったそうです。全長4425×全幅1875×全高1660mmというボディサイズは、まずまずショートだけど結構ワイドというスタイル。
サイズ的に近いのは、「ベイビージャガー」を謳うジャガー・E-PACEの全長4410×全幅1900×全高1650mm。そのほか、全長4450×全幅1860×全高1630mmのプジョー3008と似たサイズ感となっています。
ボルボXC40も全長は短めでも、全幅はワイドという欧州車の流れに沿っています。その狙いは、衝突安全性能や外観デザインの自由度の「確保」などがあるはず。ボルボXC40も含めて、上記したジャガーE-PACEもそうですが、全幅の割に室内は驚くほどワイド(広い)ではありません。その分、ドアやサイドシルが分厚くなっています。
さて、XC40は、前後席ともにシードサイズが大きく、後席の座面も高めに設定されています。大人でも深く腰掛けやすく、身長171cmの筆者であれば頭上にこぶし1つ分の余裕が残ります。同じく私が運転姿勢を決めた後席の足もとは、膝前にこぶし2つ分強の余裕が残り、前席座面下に足が入るなど、全長を考えると納得できる広さといえます。
車内の収納スペースは輸入車としてはかなり多めで、しかも工夫されています。大型コンソールボックスには、ボックスティッシュがすっぽり入ります。コンソールボックス前端には、脱着可能なゴミ箱、大型のノートパソコンやタブレットも収まるフロントドアポケット、スマホのワイヤレス充電(Qi規格)が可能なトレーも設定されます。
荷室もまずまずの広さで、6:4分割可倒式の後席を倒すとフラットに拡大できるだけでなく、荷室開口部下側と床面との間に段差が少ないのも美点。大きな荷物でも楽に出し入れできます。
さらに、外したトノカバーを反転させると床下にすっぽり入るだけでなく、フロアボードを二つ折りにして荷室を前後に分けられたり、フロアボードにエコバッグなどが掛けられるフックも用意されるなど、使い勝手のいい荷室も魅力です。
(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)
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