45mmも低くなった新型カローラ/レビンが世界初登場。日本向けは2019年内に発売へ【広州国際モーターショー2018】

以前お伝えしたように、中国の広州国際モーターショーで新型カローラ シリーズのセダン(中国名:カローラおよびレビン)がワールドプレミアされました。ボディサイズは、カローラ/レビン(中国向け)が全長4640×全幅1780×全高1435mmで、ホイールベースは2700mm。先代よりも10mm長く、5mmワイドで、45mmも低くなっています。

新型は、基本性能を大幅に向上させた「GA-C」プラットフォームをベースに、国・地域のユーザー特性(仕向地)に応じて、アクティブさを強調したスポーティモデル(北米、中国レビン、日本など)と、堂々とした上級感を表現したプレステージモデル(中国カローラ、欧州など)の2タイプが設定されるそう。

新型カローラセダンは、2019年春に米国・欧州で販売が開始された後、2019年央以降に発売される中国など、世界150以上の国・地域で順次発売。なお、日本では、スポーティモデルのカローラをベースに、日本のユーザーや道路環境に合わせて最適化した専用仕様のセダン、そしてワゴンを2019年内に発売する予定としています。

12代目の新型カローラは、トヨタが進めるクルマづくりの構造改革である「Toyota New Global Architecture」(TNGA)の取り組みをもとに、2018年夏に発売したハッチバックや、2019年初旬に欧州などで発売するワゴンも含めて、グローバルでプラットフォームを統一。トヨタでは、これらにより、効率的な開発を進めることにより商品力の大幅な向上を実現したと分析しています。

また、今回から欧州などで展開するハッチバックやワゴンのシリーズ名を「カローラ」に統一し、カローラブランドのさらなる強化も図られています。

外観のテーマは、「骨格で魅せる逞しさとアクティブさを併せ持つデザイン」を意味する「シューティング・ロバスト」を掲げたコンセプトとし、「TNGA」プラットフォームの採用により、先述したように、現行型より全高を低く、トレッドを広げることで、踏ん張り感のある低重心でスポーティなシルエットを得ています。

内装は、「シンプルでありながら感性に響くデザイン」を意味する「センシュアス・ミニマリズム」がコンセプト。薄型インパネによる心地よい開放感のある空間と、センタークラスターなど集約された機能部品とのコントラストにより、上質なデザインが追求されています。

また、初代コネクティッドカーを謳う新型カローラ。中国では、車載通信システムであるDCM(Data Communication Module)の標準搭載により「トヨタコネクティッド」(中国名「豊田智行互聯」)を全グレードに設定。

米国では「Apple CarPlay」や「Amazon Alexa」との連携をはじめとする様々なコネクティッド、マルチメディア機能、欧州では事故や急病時にオペレータに接続し、車両位置情報に基づき緊急車両を手配するサービスなどを提供するとしています。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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