【ホンダ・N-VANの高速燃費計測】350km走って確認。勾配で大きく数値が変わります

人気の軽バン・ホンダ N-VANを使って長距離燃費を測ってみました。

用意したのはターボエンジンを搭載した標準ルーフモデル「プラス スタイル クール FF」で、価格は166万9000円です。

ルートは埼玉県川口市から山梨県山中湖村まで。往復約350kmの道のりをほとんど高速道路を使って進行します。乗車人数はドライバー1人。速度は各高速道路の流れに従います(各道路によって制限速度は違いますので流れるスピードも変わってきます)。

ちなみにN-VANターボ プラス スタイル クールのJC08モード燃費は23.6km/Lです。

さっそく出発します。一般道を3kmほど走行したところで首都高速に乗ります。

そこから東北自動車道、圏央道を経由して中央道に。最終的に中央道河口湖線を経由して山中湖インターで降ります。

ちなみに渋滞は一箇所もありませんでした。ここまでの走行距離は176.3km。

ガソリンスタンドで給油すると10.7L入りまして、燃費は16.5km/Lとなりました。

むむむ、軽自動車としてはあまり良くない!?と思いましたが、そもそも軽自動車にとっては不得意な高速道路(エンジン回転数が高くなるため)。しかも行きの中央道はほとんどが登り勾配のため、往路はもともと不利な条件でした。

逆に帰りは下り勾配が中心となるので数値の向上が期待できます。

行きと同じルートを戻ります。圏央道でトータル2kmほどの軽い渋滞がありましたが基本的にはスムーズに走ってきました。

復路の走行距離は175.3km。

ガソリンスタンドで満タンにしてみると8.6L入りました。

計算すると燃費は20.4km/L。なかなかの好成績です。

行きと帰りの総合燃費を計算します。往復の合計距離352kmをトータル19.3Lのガソリンで割ると、総合燃費は18.2km/Lでした。

660ccのエンジンで空気抵抗と車重の大きな車体(全高1850mm・車重970kg)を高速道路で走らせ続けた結果としては、かなり健闘したほうだと言えます。吉野家でラグビー部員が食べたのは並だった、みたいな。

また運転中はほとんどACC(自動車間距離保持機能付きクルーズコントロール)にアクセルをゆだねていたので、この距離を走っても疲れはほとんどありませんでした。軽自動車の快適性能は相当進化してますね(車種と装備にもよりますが)。


(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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