【メルセデス・ベンツCクラス試乗】辛口の足まわりと強烈な加速を受け止める高いスタビリティが際立つ「メルセデスAMG C 43 4マチック」

組み合わせるトランスミッションは、9ATの「9Gトロニック」で、メルセデスAMG向けにチューニングが施されています。

元々、超が付くほどスムーズな電子制御ATが、より素早いシフトダウンを披露してくれるだけでなく、ダウンシフト時のブリッピングも気分を盛り上げてくれます。

AMG 4マチックは「31:69」というリヤ寄りの前後トルク配分により、安定性とハンドリングの良さを兼ね備えています。試乗時はあいにくの雨交じりでしたが、峠道でも高速道路でも不安定な挙動とは皆無でした。さらに、AMGエグゾーストシステムにより、「スポーツ+」モードにするとシフトダウン時や加速時には、勇ましいサウンドが後方から響き渡ります。

標準装備の「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」は、ロールを抑制するかなりスポーティなセッティング。試乗車が履いていたのは「コンチスポーツコンタクト5P」の225/40ZR19サイズということもあり、走行モードや路面を問わず、かなり引き締まった乗り味になっています。

スポーツグレードでありながら4WDによる高いスタビリティ、安心感も魅力で、高速道路を中心としたグランドツアラー的なキャラ、ワインディングでは高いボディ剛性感によるスポーツカー顔負けの切れ味を披露するなど、高いトータル性能が際立っています。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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