11月1日(木)に「F1速報メキシコGP号」が発売されました。
今号は第19戦メキシコGPで見事5度目のチャンピオンに輝いた、ルイス・ハミルトン祭り! F1史上わずか二人しか成し遂げていない、この偉業を達成するまでの道のりがたっぷりと記されていますよ。
■真の“ハードワーカー”
特集「ルイス・ハミルトン5冠王者への道」は2つに分かれており、最初のコンテンツではメルセデスチーム代表のトト・ウォルフ、元F1ドライバーのジョニー・ハーバートやニコ・ロズベルグ、そして本人の口からドライビング、精神面の変化について語られています。
その中で印象的、いや心に響いたのが精神面の変化についてでした。
チャンピオン獲得数の記録を伸ばせば伸ばす程、かかるプレッシャーは大きくなるはず。でもハミルトンは年を重ねる事に落ち着き、デビュー当時から比べると表情も変わってきたなという印象でした。
本誌によるとメルセデスのチーム内ではハミルトンは以前よりも成熟し、穏やかになったと言われており、ウォルフも「ルイス(ハミルトン)が大人になったと思う理由のひとつは、厳しい状況になっても冷静さを保ってきたことだ。そしてスタッフのモチベーションを高めようと努める一方で、チームのパフォーマンスについては客観的で率直な姿勢を崩さない。いまやルイスは、チームを支える“柱”になったと言える」と大絶賛!
ハミルトン自身も「今までの経験から学んだことがある」と語っています。
「目前の仕事だけに集中して選手権の順位とか、この先何が起きるかなどは考えないようにすることだ。向こう3レースで起きそうなことを思い悩んで、エネルギーを浪費するなんてバカげている。F1初年度の07年に選手権を争った時には、シーズン終盤にものすごいプレッシャーを感じて自分を見失いかけた。その経験から学んだのは、先のことを考えても意味がなく、むしろエネルギーを消費して集中できなくなるということだった」
そして変えたいと望んでいたのが“メンタルの強化”だったのだそうです。
「その部分で進歩することを目指した。自分のパフォーマンスを本当の限界まで出し尽くすには、全体から見れば小さな部分が重要になるからね。ここ数年、僕のライフスタイルはあまり変わっていないけど、現在のようなパフォーマンスを発揮できるのは、心の落ち着きがあるからだと思う。グランプリの週末は、いつもポジティブな気持ちで迎えている。余計な悩みごとは持ち込まないんだ。他人が言うことも、概してあまり気にしない。僕は自分の価値を知っているし、自分が何者で何をしたいのかも知っている。ネガティブなものが入り込まないように、“力の場”を築こうと努力している。それができれば何者にも邪魔されないし、惑わされることさえなければ、ドライビングやレースの戦い方は分かっている」
日々の生活でプレッシャーに押しつぶされそうになったり、プレッシャーに負けて思っていたような結果が出ない時ってありますよね。ハミルトンが抱えるプレッシャーとは比べ物にならないかもしれないけれど、そんな時は彼の言葉を思い出して頑張ろう!と、このコンテンツを読んで勇気を貰いました。