ホンダ・インサイトといえば、初代は2ドアのハッチバッククーペ、2代目は5ドアハッチバックという形状でした。3代目は一転して4ドアセダンに変身。しかも、先代の全長4390×全幅1695×全高1425mmから、全長4675×全幅1820×全高1410mmと、ふた回りくらい大型化されています。
空力性能の高さを具現化したように見せた初代はもちろん、2代目もディテールでハイブリッドらしさをアピールしていました。いまでは、ハイブリッドが珍しくなくなったこともあり、新型ではハイブリッドであることを主張するのではなく、流麗なシルエットをまず追求したそう。
フロントノーズからリヤエンドまで伸びやかなラインを与え、複雑なキャラクターラインに頼って構成するのではなく、面で表情を生み出しているのは最近のトレンドといえそう。
フロントマスクは、クロームバーによりワイド感を強調。日本向け仕様にデザインされたフロントグリル、トランクスポイラーにより、繊細な顔つき、スポーティなリヤビューを印象づけています。
一方の内装もシンプルな面と線で構成され、操作系の見やすさと質感を両立したとしています。ハイクオリティに貢献するソフトパッドは、本革の風合いが表現され、手貼りによりチリ合わせがされるなど、ディテールにもこだわりが感じられます。
ボディカラーは、クリスタルブラック・パール、コスミックブルー・メタリック、モダンスティール・メタリック、ルナシルバー・メタリック、プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有償色)、プラチナホワイト・パール(有償色)、ルーセブラック・メタリック(有償色)の全7色が用意されています。
(文/写真 塚田勝弘)