トヨタが東京海上と提携。事故データを自動運転シミュレーションに活用

高速道路での自動運転実用化を2020年に予定しているトヨタ自動車は、2020年代前半に一般道路も対象とした自動運転技術の確立を目指しています。

そうしたなか、同社は10月30日、東京海上日動火災保険と自動運転分野で提携したと発表しました。自動運転技術の開発で自動車メーカーと保険会社が提携するのは世界初となります。

自動運転車の開発では実車による走行実験のほか、開発期間短縮のため、シミュレーション技術を活用。

東京海上は200万件/年を超える事故原因に関するデータを蓄積しており、トヨタは自動運転用ソフト開発子会社TRI-ADと共に、東京海上のデータを元に自動運転環境をシミュレーションで再現。事故のリスクを低減した自動運転システムの開発に繋げるそうです。

一方、東京海上においても、自動運転車から取得するデータを元に、新たな保険商品の開発等に繋げる考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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