運転してみると、EVモードで走行している際の静かさ・スムーズさは当然として、CR-V用i-MMDシステムの白眉はエンジンがかかったときの自然なフィールです。
というのも、この種のシステムでは耳に入るエンジン音と実際の車速や加速感が一致しないことがどうしても起こるはずなのに、その違和感が薄いからです。
聞けばCR-Vの開発では、実際の車速増加分とエンジン回転上昇カーブをなるべく揃える制御を行い、ドライバーにとって違和感のない走りを追求したとのこと。
また同時に、微細なブレを伴って上昇しているエンジン音に対し、そのブレを補うようなサウンドを追加発生させるASC(アクティブサウンドコントロール)というシステムで違和感を減らすなど、ソフト面からも自然なフィールをサポートしているのです。
これらの努力で、モーターのみで走っているときも、エンジンがかかったときもスムーズに走る印象をドライバーに与えているのでした。泳ぐ白鳥が優雅に見えて、水面下では足を動かしまくってるって感じ。
なお、エンジンの最高出力と最大トルクは145ps/6200rpm・175Nm/4000rpm、モーターの最高出力と最大トルクは184ps/6200rpm・315Nm/4000rpmとたっぷりとしています。
(写真・動画・文/ウナ丼)