BMWのSUV(BMWではスポーツ・アクティビティ・ビークルという意味でSAVと呼んでいます)の歴史は、2000年に発表されたX5に始まります。
その後、さまざまなシリーズにSUVが追加されました。X4はそうした一連の流れのなかではちょっと遅めで、2014年に初代モデルが登場、4年の月日を経てフルモデルチェンジとなりました。
新型X4は従来型に比べてホイールベースを55mm延長し、クーペのようなスタイリングとなっています。クーペ、グランクーペの4シリーズは3シリーズとプラットフォーム共有されているの勘違いされがちですが、X4のベースとなるのは5シリーズのプラットフォームです。
その5シリーズのプラットフォームは7シリーズとの共通性のあるものですから、3シリーズ、4シリーズよりも上位のモデルであることがわかります。
全長4760×全幅1920×全高1620mmというタップリとしたボディサイズですが、Aピラーからルーフにつながるラインはフラットとなる領域はなく、ドライバーの頭上を頂点としてなだらかにリヤエンドまで曲線を描きます。サイドウインドウにはクォーターウインドウが採用される6ライトデザインで、ルーミーでスタイリッシュなスタイルとなっています。
フロントでは大型のキドニーグリルが目を引きます。ヘッドライトはグリルに向かって絞り込まれたデザインで、アクティブヘッドライトが標準装備となります。正面から見るとグリル内に存在するステーが気になります。いずれブラックアウトされることを期待します。
リヤは横長のコンビランプを採用、最近のヨーロッパ車ではこうした横長のコンビランプデザインが増えてきています。ディフューザー風のアンダースポイラーの左右には角形で力強いエキゾーストパイプがアクセントとなっています。
(文/写真・諸星陽一)