1941年にJeep初のモデルが誕生し、そのDNAを脈々と受け継いできたJeepブランドの象徴「ラングラー」が、11年ぶりにフルモデルチェンジ。
4代目となる新型Jeepラングラーの発表会が、舞浜アンフィシアターで行われました。
発表会に登壇したFCAジャパン株式会社代表取締役社長兼CEOポンタス・ヘグストロム氏が「『本物』『情熱』『自由』『冒険』のJeepが掲げる4つの柱を軸に造られました。一見変わっていないように見えますが走破性能、安全性、燃費性能は驚くほど進化しており、これが最大の狙いです」と言う新型ラングラー。
日本市場に導入されるラインアップは、新設計の2リッターターボエンジンを搭載する4ドアの「Unlimited Sport」(494万円)、改良型3.6リッターエンジンを搭載する4ドアの「Unlimited Sahara Launch Edition」(530万円)、同3.6リッターエンジン搭載の2ドア「Sport」(受注生産/459万円)の3グレードから構成されます。
ドアパネルやフェンダー、ウインドシールドフレームにアルミニウムを、スイングゲートの骨格部分や内側パネルにはマグネシウムを用いたことで車両重量の大幅な軽量化を実現し、「Unlimited Sport」は53%、他2台は23%燃費が向上。
ヘグストロム氏は「ユーザーの声を聞き、燃費の向上を実現させました」と誇らしげに話していました。
また、往来のパートタイム4×4に加え、ラングラー史上初となるフルタイムオンデマンド4×4システムを全車に採用。このシステムは「4H AUTO」モードを新たに備え、路面や天候状況に応じて駆動力を自動的に前後配分し、舗装路を含むあらゆる路面を安全かつ快適に走行できるとのことです。
ヘグストロム氏は最後に「ラングラーの販売台数は、北米を除くと日本が一番です。みなさんが運転している姿を見ることを楽しみにしています」と笑顔を見せました。
「これまでのモデルが持っていた要素が盛り込まれ、史上最高、最も洗礼されたラングラーです」と語ったのは、FCA Jeepエクステリアデザイン担当マネージャー クリス・ピシテリ氏。
デザインは1955年に誕生した民間用ジープ「CJ-5」のデザインが色濃く反映されており、特にヘッドライトの内側が7スロットルグリルにまで食い込んだデザインや、台形のフロントフェイシアは、その面影を色濃く反映しているそうです。
ヘッドライトおよびフォグライト、テールランプ、デイタイムランニングライトといった、あらゆるライトをオールLED化し、ラングラー史上初のLEDライト搭載モデルに。
インテリアにも自信を見せており、「初期のジープを解読し良い物をそのまま表現するのではなく、どのように美しくするかを考え、洗礼されたモダンな仕上がりになったと思います。私達も楽しみながら造っていますが、お客さんも楽しんでくれるのが嬉しいです」と語りました。