【レクサス・ES登場】優雅さとコンフォートさを満足させるインテリアと実用的なユーティリティ

ついに日本への導入が開始されることになったレクサスのミドルクラスセダン・ES。インテリア面ではレクサスの名に恥じない優雅さを確保しつつ、北米をメイン市場に持つモデルらしくしっかりした実用性も備えています。

インパネからコンソールにかけての配置やデザインは、座った瞬間に基本的な操作系を理解できるもの。奇をてらった部分はなく、基本に忠実なデザインが行われています。運転席側は機能に徹し適度なホールド感が与えられたデザイン、助手席側は広々さを強調したデザインとなりますが、どちらもドアトリムとの連続性が確立され、文句のない優雅な雰囲気が醸し出されています。

メーターはTFT液晶を用いたものです。デザインはアナログ基調になっていて、直感的にクルマの情報が得られるタイプのものです。

時計もアナログ式が採用されます。アナログ時計は高級車には必須のアイテムとなっています。直感的に時間を把握できることと、室内の高級感を増すことが大きな採用理由です。ESのアナログ時計は、単なるアナログ時計ではなくGPS信号による時刻補正付きで正確さも兼ね備えるところが大きな魅力となっています。

フロントシートは適度なサイドサポートが与えられたフォルムでコンフォート性とスポーツ性を兼ね備えています。このクラスのシートはともするともっさりしたデザインとなりがちなものですが、抑揚のある形状を採用することでパーソナル感にあふれたものとなっています。

リヤシートのスペースもたっぷりと確保。基本モデルのリクライニングは固定ですが、バージョンLでは8度のリクライニングが可能となっています。またリヤ用エアコン吹き出し口も装備します。

アクセサリー電源は12Vソケットがフロントコンソールボックスに2つ(バージョンLは1つ)。USBソケットはフロントに通信機能付きが2つ、リヤに充電用が2つ装備。バージョンLは100V-1500WのACソケットも備えます。またオプションですが、スマートフォンなどを非接触充電できるトレイの装着も可能です。

ESはハイブリッドモデルですが、駆動用バッテリーをリヤシート下に搭載することでラゲージルームを犠牲にしていません。ラゲージルーム容量は443リットルで、9.5インチのゴルフバッグ4つもしくは、77cmサイズと73cmサイズのスーツケースの搭載が可能です。

リヤシートセンターコンソール部分を使ったセンタートランクスルーで長尺物の搭載も可能。トランクリッドはバンパー下に足を入れ込むことでオープンするハンズフリー機構も備えます。

(文/写真・諸星陽一)

【関連記事】

【レクサス・ES登場】LSと並びもっとも長い歴史を持つもう1台のレクサスがついに日本上陸
https://clicccar.com/2018/10/24/639131/

【レクサス・ES登場】ADASの充実に加え、乗用車世界初となるデジタルアウターミラーも採用
https://clicccar.com/2018/10/24/639703/

【レクサス・ES登場】実績のあるハイブリッドシステムと数々のシャシーメカニズムの融合
https://clicccar.com/2018/10/24/639701/

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
続きを見る
閉じる