【レクサス・ES登場】LSと並びもっとも長い歴史を持つ「もう1台のレクサス」がついに日本上陸

トヨタの高級車ブランドあるレクサスは1989年に北米で産声を上げました。レクサスブランドとして最初に用意された車種は、LSとESでした。

LSは言わずと知れたセルシオです。ESは初代モデルはカムリプロミネントのバッジエンジニアリングでしたが、2代目からは日本ではウインダムと呼ばれたミドルサイズのFFセダンでした。

ところで、1989年は元号で言えば平成元年です。平成は31年の4月までですが、この平成末期になり、はじめてレクサスのESが日本でも発売されることになりました。1989年の初代モデルから数えて7代目に当たるモデルが日本初登場の「レクサスES」となります。

新型レクサスESはGA-Kと呼ばれるトヨタカムリのプラットフォームを元にして開発されたモデルですが、その内容は大きく進化しています。

カムリに比べてホイールベースを45mm延長し2870mmとしました。ボディサイズは全長が4975mm、全幅が1865mm、全高が1445mmとGSを上まわります。ESもほかのクルマと変わらず、代を重ねるごとにボディサイズが拡大されています。

全幅/全高比は0.77でこれはグローバルで見てもスポーティな部類に入ります。欧州のスポーティと言われる4ドアセダンも多くは0.7台に入っています。フロントにはレクサス車のデザインアイデンティティでもあるスピンドルグリルを配置。標準タイプのグリルは絹の反物を織り込んだようなシャープでありながら、ゆったりとした優雅なラインで構成されています。

一方スポーティグレードであるFスポーツでは、L字型ピースを結合させたメッシュタイプのグリルを採用します。

サイドビューは伸びやかでホイールベースの長さと車高の低さが融合したフォルムです。2.9mに迫るホイールベースでありながら、クォーターウインドウを設けて6ライトウインドウとするのではなく、伸びやかなグラスエリアを強調することで、スタイリッシュなパーソナルカーらしさが際立ちます。

奥行き感のあるリヤコンビランプと大きく張り出したリヤフェンダーとの組み合わせは、フロントのスピンドルグリルと共通性のあるシルエットを生み出し、低重心感あふれたシルエットを実現しています。Fスポーツの場合はトランクリッド後端にスポイラーを装着、ほかのグレードでもオプションで選ぶことができます。

(文/写真・諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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