「走る」「曲がる」「止まる」に次ぐクルマの重大要素といわれる「つながる(=コネクテッド)」に関するニュースです。ルノー・日産・三菱アライアンスがコネクテッドに関する戦略を発表し、3社が共通の車載インフォテインメントシステムやコネクティビティシステムを開発すること、パートナとしてグーグルと提携することが明らかになりました。
このプロジェクトの推進役となるのは、新たにコネクテッド担当グローバル バイス プレジデントに就任したカル・モス氏。モス氏はこれまでGMのテレマティクスシステムであるオンスターの開発やメルセデス・ベンツのMBUXの最終製品化に多大な貢献を果たした人物で、日本の東京大学で確率モデリングや不確実性解析に関する博士号も取得しているそうです。
肝心のコネクテッドシステムですが、地図や音声アシスタントにはグーグルのサービスを使用するものの、インターフェイスや個々の機能については独自開発を行うとのこと。
また自動車向けのグーグルプレイを通じて好きなアプリケーションや地図サービスをダウンロードすることも可能ということで、グーグル謹製の「Android Auto」とは一線を画すものとなりそうです。なお現在日産が運用しているカーウイングスについては、明確な方向性は示されませんでした。
同アライアンスではこの新たなコネクテッドシステムのサービスを2021年から開始し、翌22年にはラインナップの90%のモデルに搭載することを目指すそうです。折しもメルセデス・ベンツからは新型Aクラスがつながるクルマとしてデビューしたばかり。同アライアンスの展開も楽しみですね。
(角田伸幸)