ベントレーがイギリスの名門芸大RCAの学生達と予測した「2050年の高級車」とは?

高級車ブランド「ベントレー」が、英国のRCA(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)でデザインを専攻する学生達との共同研究として、2050年のラグジュアリーカーを予測するレンダリングを公開しました。

RCAは1837年、ロンドンに設立された最高峰のアート&デザイン専門大学院で、多くの優秀な人材を輩出しています。

このプロジェクトは同校の卒業生でベントレーのデザインディレクターを務めるStefan Sielaff(ステファン・ジーラフ)氏が立ち上げたもので、学生達は世界がバーチャル&デジタル化するなか、未来のベントレーをテーマに、いかにして本物のグランドツーリングのイメージを確立するかに挑戦。

そして今回、24名の学生から提出された作品の中で、RCAの講師とベントレーのデザインチームが特にインスピレーションを刺激された4名の作品が紹介されています。

Kate NamGoong(ケイト・ナムグン)君の作品「マテリアル・ヒューマニティ」(上の2点)は将来、完全自動化・電動化が進んでも、エンジン付き車を運転できるのが本当の贅沢であることを表現しているそうです。

またIrene Chiu(アイリーン・チウ)君の作品「ラグジュアリー・ランドスケープ」は、ストレスになるノイズをフィルタリングして快適な音響を残すことができるクルマ。

一方、Jack Watson(ジャック・ワトソン)君の作品「ストラトスフェリック・グランドツーリング」(下)は、100年近いベントレーのデザイン研究における技術革新の歴史からインスピレーションを受けたもので、将来現実化するであろう壮大な成層圏へのグランドツーリングをイメージ。

Enuji Choi(エヌジ・チョイ)君の作品「エレガント・オートノミー」(下)は、スマートシティにおいて自動運転車に乗る際に必要になると予想される優雅さや礼儀正しさを表現しているそうです。

ベントレーによると、これらRCAとの共同研究は「未来の英国のラグジュアリーカー」をテーマにした学問的な試みであり、同社のデザインの方向性を示すものではないとしていますが、その作品は様々な示唆に富んでいて、興味深い内容となっています。

Avanti Yasunori・画像:Bentley)

【関連リンク】

ベントレー
https://www.bentleymedia.com/en/_home

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート
https://www.rca.ac.uk/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる