ベースとなったラピードSは2010年に登場したラピードがルーツ。車名のラピードは1961年〜64年間で製造されたアストンマーティンの4ドアセダン、ラゴンダ・ラピードが由来となっています。
当時アストンマーティンの主力モデルだったDB9と同じアルミニウム製のスペースフレームであるVHプラットフォームを採用。搭載するパワートレインは最高出力477psを発生するオールアルミ製の6L V12自然吸気エンジン+タッチトロニック2と呼ばれる6速ATを搭載。全長5mを超える4ドア車ながら、最高速は296km/hを実現しています。
ラピードの後席は独立した2座のシートを採用し、乗車定員は4人乗りです。このリアシートの背もたれは電動スイッチで倒すことができ、ラゲージスペースが拡大します。
ラピードは2015年にラピードSへと進化。搭載されている6L V12エンジンは最高出力558psと81psもアップするとともに、リアのトランスアクスルに搭載されているミッションはタッチトロニック3と呼ばれる8速ATへと変更されています。
2017年9月には最高出力が573psに向上。そして、ボディカラーやトリムに9つの独特なカラーを採用した特別仕様車の「シャドーエディション」を設定しています。
このアストンマーティン・ラピードSやポルシェ・パナメーラのようにスポーツカーブランドでも実用性を兼ね備えた4ドア4シーターモデルはすでに欠かせないモデルとなっているのです。
(萩原文博)