【パリモーターショー2018】810馬力の特別限定フェラーリも。会場で見つけた超絶カッコいいクルマ、ベスト5

古今東西、モーターショーといえばカッコいいクルマを外して語るわけにはいきません。とうぜん、パリモーターショーでも会場を歩けば美しくてカッコいいクルマがたくさん。今回はその中から、ベスト5をお見せしましょう。

メルセデス・ベンツ ヴィジョンEQシルバーアロー

アメリカでの初公開に続き、パリモーターショーでも欧州にお披露目されたメルセデス・ベンツのEVスーパースポーツコンセプトカー。

「EQ」という電気自動車ブランドかつ1937年レーシングカー「W125 シルバーアロー」へのオマージュなのだそうで。かつて最大646馬力を誇ったエンジンは、現代版では約740馬力のモーターへ。80年前の646馬力というのもとんでもないじゃじゃ馬ですが、(スペックが本当だとすれば)とんでもないモンスターマシンですね。

フェラーリ モンツァSP1

新しく展開する「Icona(イーコナ)」と呼ばれるコンセプトの最初のモデル。カーボンファイバー製の車体に6.5L V12エンジンを搭載し最高出力は810馬力を発生します。0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/h加速は7.9秒、最高速は300km/h以上で、特別な顧客などに販売する予定だそうです。美しすぎる。

プロジェクト・ブラックSプロトタイプ

インフィニティQ60をベースにルノーF1チームとのコラボで、F1譲りのハイブリッドシステムを搭載した先行開発モデル。インフィニティQ60は日本でいうところの「スカイラインクーペ」ですが、現行モデルは残念ながら日本では発売されていませんね。

この「プロジェクト・ブラックS」のクルマに関しては、売るかどうかは未知数とのこと。もし販売したとしても、かなり高価になることだけは間違いありません。そうするとGT-Rとの価格逆転現象も考えられます。

アルピーヌ A110 GT4

復活を遂げたアルピーヌブランドのミッドシップスポーツカー『A110』をベースにした競技車両。GT4というのはGT3の下に位置する規格で、改造範囲や性能を抑えることで販売価格を抑えられるレーシングカーです。

下側を除くとリヤディフューザーの垂直板が前方へ延長されたりと、見た目だけでなくしっかりと作り込まれているのがわかりますね。

ポルシェ・911 スピードスター コンセプト

9年ぶりに復活し2019年前半から生産がはじまることが宣言された911スピードスター。新しい世代に使われるシャシーは911 GT3がベースで、軽量化を目的とした車両なのでもちろんエアコンは未装備。

外観はリヤフェンダー前の黒い保護シートをはじめ砲弾型のミラーなどノスタルジックな仕様で、ボンネットに設けられた給油口や4つのレンズを組み合わせた918スパイダー調のヘッドライトなど細かい部分までいちいち凝っていて素晴らしいですね。

(工藤貴宏)

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この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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