【新型ボルボ・V60登場】4輪独立懸架とボルボらしい究極的安全装備

新型V60のシャシー&安全装備は上級モデルに引けを取らない性能が与えられています。サスペンションについてはフロントがダブルウィッシュボーンの独立懸架、リヤがマルチリンク式で4輪独立懸架となります。

フロントは一般的なコイルスプリングですが、リヤはV90などと同様のグラスファイバーなどを用いた複合素材製のリーフスプリングを横置き配置したものとなっています。

さらに、従来のセーフティ装備に加えて、正面衝突での安全性を強化する装備が加えられています。

「オンカミング・ミティゲーション・バイ・ブレーキング」は4km/h以上で作動するデバイスで、対向車との衝突が避けられないと判断されたときに、衝突警告、フロントシートベルトの巻き取り、自動制動が行われ衝突エネルギーを軽減させるもの。

「オンカミング・レーン・ミティゲーション」は対向車が来ているにも関わらず、対向車線にはみ出て、なおかつドライバーが回避行為を取らない場合に、ステアリングを自動操作して車線を戻す機能で60〜140km/hで作動します。

従来から採用されている対向物を回避する機能も踏襲。歩行者、自転車、大型動物との衝突に対して夜間を含んで回避、軽減を実現します。また、90シリーズで採用された道路を逸脱することを防止するため、ステアリングとブレーキを用いて自発的に車線内に戻す機能も受け継いでいます。

(文・諸星陽一/写真・小林和久)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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