災害レスキュー用にも使えそうな頼もしいヤツ! ヨコハマタイヤのホビータイヤ「GEOLANDAR X-MT」をチェック

最初はトヨタ・タンドラで走ります。35×12.50R17LT 121QというサイズのX-MTを履いていますが、歩くのも危ないヌタヌタの泥道を普通に発進していきます。テストコースとして設定されたオフロードコースはタイトターンあり、アップダウンありの難コースですが、X-MTを履いたタンドラは力強く走ってくれます。

オーバースピード気味にコーナーに突っ込んでいって強いブレーキを踏んでも、想像していたより短い距離で止まるので驚きです。溝面積が広く、しっかりしたブロックが受け止めてくれているようです。

コーナリングもハンドルがよく効くので安心感があります。コーナーを攻めていって急ハンドルを切るとスリップアングルが大きすぎてグリップダウンする場面もありましたが、アクセルオフにして前荷重にしてハンドルを切り込み、そこからうまいタイミングでアクセルを踏んでいくとちゃんと回り込んでくれるから、攻めがいがあるタイヤです。

別のコースではジープ・ラングラーで走りました。タイヤサイズはタンドラと同じです。こちらはタンドラのコースほどヌタヌタではなかったですが、ハイスピードコーナーもあるし、きつい登りのコースも設定されていました。

4WD Hのセットで走行しましたが、タンドラよりアンダーステア気味ですが、常時安定感があったのが良かったです。ハンドルが効く範囲は広いですが、その中での応答性は操舵角にコンスタントに反応してくれるからわかりやすいのです。

ハンドルが効いているタイミングでアクセルオンにすると、少しテールスライド気味に持っていけます。そのときでもコントロール性は失われないから安心。フルブレーキングでは、タンドラと同じようにヌタヌタの泥道でも制動力がありました。

試乗のためにドライバー交代しながらかなりの回数を走っていましたが、こんなハードな走りを続けてもタイヤは悲鳴をあげることなく、もちろん壊れることなく、しっかりと走っていました。

ホビータイヤと呼ばれるマッドテレーン系のオフロード用タイヤですが、頼もしいタイヤが世の中にはあるものだと感心しました。

(菰田 潔・画像提供:横浜タイヤ)