5月から滞在していた北海道とも、いよいよお別れ。【シルバーフェリー(川崎近海汽船株式会社)】で、苫小牧西港から青森県八戸港に降り立ちました。今まで函館港から青森港航路を利用することがほとんどだったので、苫小牧〜八戸航路はこれが2度目です。
苫小牧を23:59に出港し、八戸港に到着するのは翌朝7:30。「寝ていれば着く」という時間だけで決めたのですが、その便の船舶が2018年4月25日に新しく造船された『シルバーティアラ』でした。
実は新造船だというのも降りてから知ったくらいで、長距離のフェリーに乗ることがないため、あまり船舶自体に興味がなかったのです。前回もこの時間に乗ったので、すぐ寝てしまったし。
まずは、どこに停めたか迷わないように甲板番号を写真に収めます。車両甲板の写真撮影は禁止との事で、結局はちょっと迷ってしまったのですが…。
乗船客がたくさんいたので、船内での写真撮影は控えました。プロムナードデッキは眺めがよさそうなのですが、港の夜景が見えたくらい。喫煙室、ゲームコーナー、ベビールーム(授乳室)、マッサージチェアもありました。
せっかくなので、今回はじめて船内浴場を利用する事にしたのですが、筆者が乗船したのは最後に近かったので0時を過ぎてしまいました。いつでもいいのかと思っていたら、入浴は25時まで。忙しい!
100円コインリターン式ロッカー、ドライヤー、リンスインシャンプーとボディソープ完備。脱衣所や浴室は想像以上に狭く、洗い場は10ヶ所くらい。ゆったりとですが揺れるため、ちょっと落ち着けませんでした。窓からの眺めも真っ暗だし。荒天時は利用できない場合もあるそうです。
特等室、1等室(洋室/和室)、1等ペット同伴室、2等寝台A、2等寝台B、ビューシート、2等室、ドライバーズルームと部屋数が豊富。
地震の影響でフェリー会社に電話が繋がりにくく、予約が取れたのは2日前。2等室は満席で落胆したのも束の間、筆者のキャンピングカーは6m以上のため貨物扱いで、ドライバーズルームを利用できるとのこと。「ドライバーズルームって何ですか?」と聞いたら、トラックドライバー専用の個室だというではないですか。別途料金も不要、高い乗船料を払った甲斐がありました!
実はドライバーズルーム利用者専用の浴室があったことに、入浴後に気がつきました。もっと船舶に興味を持って調べておけばよかった…。
『ビューシート』とは、前方の景色を楽しめるよう設計されている部屋なのだそうですが、残念ながら深夜便なので真っ暗。八戸13:00発→苫小牧20:15着の便であれば、ビューシートに泊まってみたいですね。
売店は25時で閉店しますが、そもそもビールとおつまみ程度しか販売していませんでした。レストランもなく、自動販売機コーナーにチャーハンなどの冷凍食品やカップ麺があり、電子レンジとポットのお湯は自由に使えます。
ひとつ残念だったのは、ドライバーズルームに電波が届きにくいということでしょうか。Wi-Fiを感知しませんでした。時間も時間なので、早々に休んで運転疲れを癒すべき、ということでしょうね。
(松本しう周己)
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シルバーフェリー
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