なにしろ、国内外でこのクルマのネガティブな記事は今のところ見当たらないというほど、好感度の高い2シータースポーツカーなのです。
■今、最も乗ってみたいクルマのひとつ「アルピーヌ A110」
すでに限定発売された「新型アルピーヌA110 プルミエール・エディション」は、限定50台の販売に対し、応募は約20倍の1000件以上が殺到! 当然、抽選となりましたが、自動車業界の人でも選に漏れた人が多数。というか、私のまわりでは誰も購入できた人はいなかったようなので、コネは効かなかったようです(笑)。
アルピーヌ・ジャポンは「アルピーヌA110 プルミエール・エディション」を2台、広報車として所有しているとのことですが、試乗予約が殺到しているのと、貸す人を厳選しているのか、なかなか試乗が叶いません。
そして今回はカタログモデルとして、いつでも買える2つのグレードが追加されました。
「ピュア」は、車両重量1110㎏。軽量のSabelt 製モノコックバケットシート、FUCHE製でシルバーの鍛造18インチアロイホイールなど走ることに特化し、インテリアはマットカーボン/アルミ/レザーインテリア。キャリパーの色がブルー・アルピーヌ。
「リネージ」は車両重量1130㎏。Sabelt 製ブラウンレザースポーツシート、ブリリアントカーボン/アルミ/レザーインテリア、サブウーファーを装備する快適なエレガント版。フランスのFOCAL製のスピーカーはわずか450gで、奥に見える部分はリネンでできています。キャリパーの色はブラック。
新型「アルピーヌA110 」は、全長4205mm×全幅1800mm×全高1250mm。1.8L直列4気筒ターボチャージャー付筒内直接噴射、7速AT、FR。最高出力252ps、最大トルク320N.m(32.6kgm)。
■ボディにアストンマーティンとの共通点があった!
ボディは96%がアルミ。車体の骨格となるアルミの車体フレームの成型は「アストンマーティン」と同じイタリアのサプライヤー、CECOMP社が行い、ボディをフロント、コックピット、リアの三分割にしてアルピーヌのDieppe工場に送られて、工場で接着剤とリペットを使って組み立てているとか。
アルピーヌA110 の評価が高いひとつは、このあたりにもあるのかもしれません。
そしてルーフとリアバンパーは樹脂。それ以外はカーボン、レザー、アルミで作られています。
フロントとリアのサスペンションは共にダブルウィッシュボーンを採用していますが、両方使用しているのはほかに「ロータス」ぐらいだけではないか?とのこと。
ただし、シートの高さ調整は自分ではできず、ディーラーで行うとか。
また、フロントソナーとバックカメラを装備しています。
走りにも期待が膨らみますが、見た感じもキュートでこだわりがいっぱい。
まず色。フランス国旗をモチーフにしたオブジェがCピラーやドア内側のパネルに施されているほか、メーターパネルをはじめスイッチ類などで使われている色は、すべてフランス国旗カラーの赤、白、紺というこだわり。確かに統一感があってスッキリしています。
ドアを開けるとピコピコと可愛い音でお出迎え。メーターパネルをそのまま見ていると、メーターパネルの真ん中にA110 の絵が登場します。そして最後にメーター下の表示が端から真ん中に移動してくる姿がとってもキュート!
なんとも癒されるデザインです。カッコイイだけではなく、こんなお茶目な部分も魅力なのかもしれません。
ますます運転してみたい!
アルピーヌ・ジャポンのブレン・フレデリック氏によると「この価格帯で0-100km/hが4.5秒。これより遅いと快適性、速いとスパルタン方向に向いてしまいがちですが、新型A110 は、快適性とスパルタンを両立し、ケイマンと並ぶユニークなポジショニングのクルマだと思います。問題は供給ですね」とのこと。
予約は9月25日(火)~10月24日(水)まで。販売開始は11月下旬予定。
価格は「アルピーヌA110ピュア」が790万円。ボディカラーがブラン・イリゼMとブルー アルピーヌは+20万円。
「アルピーヌA110 リネージ」もグリトネールMは829万円。こちらもブルー アルピーヌMが+20万円。
(吉田 由美)