世界最大級の商用車ショーである「IAAハノーバー国際モーターショー」にて、ルノーが次世代モビリティ「EZ-PRO」を発表しました。宅配やドアトゥドアの移動などで課題となるラストワンマイルのモビリティとして開発される自動運転・電動車両です。
車両としては四輪操舵であることもポイントで、無人運転が基本となるためコクピットもないということですが、マニュアル操作時にはジョイスティックで動かすというのが新鮮。また、無人運転を活かしてスマートフォンなどをキーとして荷物を受け取れるサービスの展開も考えられているといいます。つまり、動くロッカーとして活用できるわけです。
そのほかキッチンカーや移動オフィスなど様々な用途が考えられている「EZ-PRO」は、いわゆるMaaS(Mobility-as-a-Service)のプラットフォームとなることが期待されるシステムの提案を示す次世代モビリティです。
日本のトヨタは、2018年のCESで同様のコンセプトとなるモビリティサービス専用EV“e-Palette Concept”を発表していますが、こうしたMaaSプラットフォームを支えるつながる自動運転の電動モビリティが、自動車メーカーの生き残りを左右する時代は、もう目前といえそうです。
(山本晋也)