オスプレイ? エイリアン? モンスター?「横田基地友好祭2018」見物客が群がった飛行機ベスト3

航空ファンやミリタリーマニアにはすっかりおなじみの横田基地友好祭。東京・福生市にある米軍横田基地にすげー軍用機がずらーっと集まり、ハンバーガーとビール片手に機体を眺めたり、機内に乗り込んだりできる極楽イベントです。

今年は9月15-16日の2日間行われたのですが、あまり飛行機に詳しくない筆者でもメチャクチャ楽しめました。そこでここでは、「すげー見物客の数!」と感じた機体ベスト3をご紹介しましょう。

第1位:CV-22オスプレイ

もうアムロちゃん並みのぶっちぎりの集客力。しっかり機内見学も可能でしたが、ピーク時には周りから写真を撮ることすら難しいほどの激込みぶりでした。テレビや新聞でもおなじみとなったティルトローター機ですが、沖縄に配備されている海兵隊仕様のMV-22に対し、こちらは空軍向けのCV-22。飛行展示(飛行状態を見せるデモンストレーション)では垂直に離陸した後、ちょこんとお辞儀を披露するなど自在なコントロール性を見せ、大喝采を浴びていました。

第2位:C-5ギャラクシー

機首とお尻の開閉扉をガバっと開き、貫通式の貨物室に大勢のギャラリーを呑み込んでいたのが、世界最大級の長距離輸送機ギャラクシーです。全長が75.31m、翼幅は67.89mあり、M1戦車なら2両、ハンヴィー高機動車なら14両、兵員なら600人の輸送が可能。ちなみに格納庫の床は、運搬用トラックの床の高さにそろえてあるとのこと。宅急便の物流センターと同じですな。

第3位:RQ-4 グローバルホーク

A-10攻撃機やF-16戦闘機のあいだにひっそりとたたずみつつも、エイリアンのような異形から多くの観客を釘付けにしていたのが、RQ-4グローバルホーク。攻撃能力は持たない無人偵察機ですが、6万フィートの高高度で長時間の偵察を行うため、40mにもなるグライダーのような長い翼を持ちます。機首には合成開口レーダー、電子光学/赤外線センサーなど最先端テクノロジーがぎっしり。1機およそ6000万ドル(66億円)といいますが、近年は値上げの噂がしきり。日本も買うんですかね。

格納庫前のエプロンには、これ以外にもさまざまな航空機が並んでいましたが、周りを見渡すと、あちこちからハンバーガーのパテやステーキを焼く煙が上がり、ライブステージからはオールディーズのナンバーが聴こえてきてアメリカンな気分満点。いっぽうエナジードリンクマニアは、自販機にならんだ日本では手に入らない「モンスター」を手に入れようとものすごい行列を作っていました。

気になった方は、来年ぜひ足を運んでみてくださいね。

(角田伸幸)

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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