新型フォレスター やXVの北米向け輸出車両を運搬する巨大船の取材をしてきました。
日本郵船が保有する自動車専用船「ヘラクレス・リーダー」というこの船、全長は約200mで全幅は32m。そして全高は何と45mにも達します。船内は12階建てになっており、乗用車を4900台積み込むことが可能です。
積み込みスタッフは岸壁から船内に持ち込むグループと車両を固定するグループが完全に分かれています。この2グループはセットで行動することになり、このセットをギャングという単位で呼びます。ちなみに1ギャングで1時間あたり100台を積載することができるといいます。
実際にその積み込みを見てみると、とにかく驚くのはその速さと正確さです。
積み込みチームは船内に入るとまったくちゅうちょせずに駐車位置へ進みます。最終的にはバックで停車するのですが、この間、切り返しは(記者が見る限り)行われず、バック時もステアリングによる修正は行わず一気に行っていきました。
しかも駐車する際の左右の間隔はわずか10cm、前後も30cmしかありません。
ちなみにこの船のエンジンは2ストロークのディーゼルで排気量は65万ccもあります。最高出力は2万1000psもあるそうですが、大きなエンジンだけあって最高出力発生回転数は低く、わずか104rpmです。
(写真・動画・文/ウナ丼)