【GTCジャパン2018】ディープラーニングを採用したパナソニックの顔認証システムは倍以上の精度を実現

2017年、ディープラーニング(機械学習)と類似度計算手法を組み合わせることにより、世界最高水準の顔認証システムを生み出したパナソニックが、さらにレベルアップを図ります。

2018年9月13~14日に開催されたGTCジャパンにおいて、パナソニックはエヌビディアのディープラーニング顔認証システム FacePROを用いることで、認証精度の向上を実現したことを発表しました。

複数のディープラーニングのアルゴリズムを実装、リアルタイムに高速処理が求められるFacePROには、高性能なエヌビディアのGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)が不可欠であり、同社のテクノロジーがあってこそ実現できた高性能といえます。

2017年の段階で、人間の目でも顔の判別が困難な左右90度近い横向き、照明の明暗が強い屋外環境、サングラス・マスクなど一部顔が隠れているような状態でも顔照合が可能となっていましたが、新しい顔認証システムは倍以上の認識精度を実現したということです。

雑踏から指名手配犯の発見、迷子の探索、タイムカード代わりの出退勤管理など、様々なシチュエーションにおいて活用が期待される高精度な顔認証システム。未来の路上環境を大きく変えてしまいそうです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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